プロデューサーレター vol.16

いつもプレイをしていただき、ありがとうございます。
『メギド７２』のプロデューサー宮前です。

あっと言う間に4月ですね。
先日のエイプリルフールでは、「楽しかった」というコメントを多くいただき嬉しかったです。
企画の経緯などを簡単にお伝えしますと……。

2月の中ごろ「そろそろ決めないと4月に間に合わないっすよ」とスタッフの一言から一気に進行しました。
いつも通りのバタバタです。

みんなでブレストして、出たアイデアをホワイトボードに書き出していく中で、ソロモンがNPCに姿が変わって走るという案が出ました。
流石に3Dにはできない……。というところから、月初なので「召喚にしますか」となりました。
チーム内のチャットツールで、仕事中にみんなで思いつきを書き込み。
悪魔と違うことや、エイプリルフールということもあり「嘘★魔違召喚」としました。
担当してくれたメンバーで細かな間違いを入れ込む遊びもいれました。

昨年の「メギド７２」を「〆サバ７２」に変えた経緯もあり、タイトルも同時に考案。
NPCだし「人ビト７２」は？という意見を採用。
ロゴをアートチームにお願いしたところ、メインアーティストの中山がトップ絵として仕上げてきました。
おもしろいので「TOP絵も変えますよ！」って担当者も言ってくれて制作されました。
そんな、遊び心をもったメンバーたちで苦しくも楽しく開発・運営をしております。

年度末にかけては会社としてもやることが多く、このレターも前回より少し間が空いてしまいました。
楽しみにしてくださっている方には申し訳ございませんでした。
今回も近況をベースに、今考えていることや開発の状況などをお伝えできればと思います。

◆3月末にユーザーインタビュー会を実施

なかなかできずにいた第2回ユーザーインタビューを実施しました。
500名近くのご応募をいただき、ありがとうございました。

今回は、6名を1グループとして2回実施。12名の方にお越しいただきました。
プレイ期間は最近始めた方から1年以上遊んでくださっている方まで。
お菓子を手にしながら、カジュアルな雰囲気の会になるよう努めました。

はじめに私から、これまでのメギドについて開発経緯やゲーム設計としての思想などをお伝えし、
その後は参加者の方から、このゲームを始めたきっかけや好きなところ、好きなメギドなどをお伺い。
それから、改善してほしい点や直前にリリースされた歴王戦の難易度などについて意見交換をさせていただきました。
メギド７２が好きな方が真摯に意見を言ってくれ、それらを運営Dの奥野、分析の早川、アーティストの米倉、その他スタッフも含め拝聴しました。
我々にとってはすごく有意義な時間になりました。

簡単ですが、下記が主に出たご意見。

【好きなところ】
バトルシステム、マイペースで遊べるところ、メギドたちの個性、ストーリー、音楽など。

【改善してほしいところ】
UI（ソートや機能など多岐）、施策のペース、好きなメギドをもっと育成したい、育成アイテムがもっと欲しい、NPCの画像を増やしてほしい、ハイドロボムなど使えるバトルの数と種類など。

ご参加の方にはお伝えしたのですが、メギドやオーブなどの入手と強化はプレイヤーの戦略の拡がりとマッチするよう考え、配布バランスを設計しています。
各プレイヤーが自分の狙いと異なるメギドやオーブ、強化素材などのアセットを入手した時に、手持ちのどれを強化してゲームを進捗させるかは、「選択のおもしろさ」だと思っています。

各プレイヤーのゲームへの理解の拡がりに対し、強化、育成のバランスが悪いと進捗的な快感だけが先行し、強化や育成という行為自体が作業化するだけでなく、後半の難易度についてこれなくなるため、結果行き詰まりがおきると考えています。
そのため、エンブリオなどの強化アイテムは意図的にストッパーにしており、長期に遊ぶにつれ、メギドやオーブの理解が拡がり、戦略に対し、試行錯誤することがおもしろくなると考えています。
現状は、初期の難易度設計や配布バランスはそれほど悪くないと考えていますが、長期プレイヤーのコンテンツ欲求は満たせていないという認識はあります。
そのため、中長期プレイヤーのためのコンテンツ開発を重要視しています。

ユーザーインタビュー会にご参加いただいた方には、この場にて改めて御礼をお伝えしたいです。
ありがとうございました。
今回はDeNAスタッフだけの会となりましたが、いただいたご意見は今後メディア・ビジョンのスタッフとも共有し、今後の参考にさせていただきます。
次回の開催日、形式などは未定ですが、個人的にはまた開催し、ご意見をもらいたいです。

◆6章3節がついに……。

バトルはほぼできております。
シナリオについては、先週末に大凡の終わりが見えてきたので、今月末にリリースできそうと報告されました。
正直私もまだ読んでいませんが、心配というより期待しています！
あとはシナリオを書き上げ、実機に会話劇として組み込むところですね。
その後、動作チェックを行い、バグを潰して、お届けできるレベルにしていきます。
最終工程のスタッフには負担をかけてしまいますが、なんとか今月内のリリースを目指していきます。
お待たせして、大変申し訳ございません。
実装まであと少しお時間をください。

◆レイドバトルの開発

以前より開発を行っていたレイドバトルですが、先日テストプレイを行いました。
システムとしては、こちらも大凡はできております。
情報の視認性とゲームバランスを整えれば、一旦遊んでもらえる進捗です。
ほのかに他人を感じつつも、煩わしくない程度のソーシャル性でメギド７２としてのおもしろさを作れていると思います。
期間を区切る形式で、近いうちにリリースする予定です。
只今各箇所の名称を考えています。
できるだけ早いタイミングで公開を目指します。

◆コロシアムの改修

以前より着手できていなかったコロシアムですが、こちらも企画を詰めています。
現状の課題と今後目指したい内容については、関係者で意識統一ができました。
現状は、マッチングロジックが悪く、同じレベル帯でのバトルにならないため、初期プレイヤーの体感がすごく悪いので、このあたりから調整していきます。
今後は企画詳細を詰め、仕様に落とし、形にしていく流れです。
日々楽しめるフリーバトルとイベント的に行う大会的なガチバトルを分けつつ、よりプレイヤーのレベル感に合わせた対戦が実現し、マイペースで遊べる内容にしていきたいです。
スケジュール化してしっかりとした制作計画にするところまではできていないのですが、動きだします。

◆メギドの強化要素

強化が終わったメギドたちに、もっとアイテムを渡したい！
好きな特定メギドをもつ方は思う感情かと思います。
インタビューでもコメントはいただいており、考えていきます。
本来であれば、この手の機能はメインシナリオと絡めて進める予定でしたが、切り離すほうがバランスもとりやすく、制作、運営としても安定しそうなので、別で動く予定です。
追加の育成要素は★7とかLv100にするといった単純ではないものを考えています。
ある程度中期から対応でき、複雑さを緩和しながらも、やり込み要素として、また中盤のバトルが難しく攻略できない方の救済も兼ねたプランを考えています。
こちらの開発も進めていきますので、ご期待ください。

◆施策やその他情報の表記について

各施策において、情報がわかりづらい、気づかなかったというご意見をいただくことがあります。
お知らせやヘルプ、ゲーム画面、公式Portal、Twitterなど、情報をお伝えする場所も多々あります。
しっかりと説明する、分かりやすく伝える、直観的に理解してもらう、魅力を感じてもらうなど、伝える場所に応じて担当スタッフは常に意識をしているのですが、理解しているものを知らない人に伝えるのは本当に難しい。

「シンプルでスマートなものだけが素晴らしいとは限らない」と思っており、メギド７２も一定の複雑さがおもしろさになっていたりします。
ただ、「ちゃんと記載している」と「分かりやすく伝わる」は違います。

今後も分かりやすくできるようスキルアップに努めます。
また、できるだけ情報の出し先が伝わるようにも精査していきます。

◆公式生放送とシシララ

公式放「アジトTV」は情報を軸にした分かりやすさ、テンポ重視の構成を考えました。
シシララTV「メギラジオ」はコアなメギドファンによる話題や共感を軸にした内容として進めていただきました。
どちらも番組の個性を出しつつ、見てて楽しい番組になるといいなぁと思っています。

アジトTVに関しては、今月25日に第2回を放送する予定です。
新しい施策や、新メギドの情報などをお伝えしたいです。
MCを務めてくれたダブルブッキングさんには、寄せられたご意見をもとに、次回の放送での改善点などを協議。
放送内容自体は、テンポが良かった、見やすかったというお言葉もいただいており、次回以降はブラッシュアップを目指します。
私としては、文字でもいい情報を、見てて楽しい情報として成立する番組となることを目指しております。

お時間のある方は是非見てください。

◆リアルイベント

ここの企画は開始しているのですが、詳細はこれからです。
もう少し固まったらお伝えします。
ただ、会場にきたらゲームが有利になるとか、来ないと先がわからないという状況にはしません。
メギド７２が好きな方が集まって楽しい一時が過ごせるというものにしていきたいです。
ご興味ある方はもう少しお待ちください。

◆最後に

実はこれまで制作Dをしてくれていたメディア・ビジョンの宍倉さんがメギド７２から卒業されました。
彼とは4年もの間、多くを語り合い、信頼関係を高めてこのゲームを手掛けてきました。

それぞれの立場もあり、意見の相違も儘ありましたが、お互い励まし合う場面もたくさんありました。
私にとって彼と一緒に仕事ができたことは、人生のおける冒険の一部であり、大事な思い出となりました。

年度の変わり目ということもあり、その他スタッフとして務めてくれた一部のメンバーも新たなチャレンジの場に向かいましたが、メギド７２は変わらず開発・運営できる体制で進めております。
彼らのイズムはチームに残りつつも、新たなメンバーが新たな経験をする立場となり、よりサービスとして発展できればと思います。
今年は長いGWとなりますが、去年のように盛り上がりをつくれるようスタッフ一同作業をしております。

引き続き、メギド７２をよろしくお願いします。