デザイナーだより vol.82
ゲーム内イラストの情報を中心に『メギド72』のデザインの解説をお届け!
2024/04/13 18:00
今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴+召喚『継ぐもの、託すもの、変わりゆくもの』で登場のカガセオと、イベントクエスト『帰らばや、我が故郷へ』のコンセプトアートについて解説します!
ぜひ、ご一読ください!
ぜひ、ご一読ください!
カガセオ
ツルギと父であるアマツは、セットでデザインを起こしていたため、両者のデザイン解説をさせていただきます。
東方編のキャラクターにはそれぞれキーカラーを設定していて、アマツは「金色」、ツルギは「銀色」としていました。
デザインコンセプトは、ツルギが桃太郎なのに対し、アマツは鬼です。こちらは比較的わかりやすいかと思いますが、実はもう一つのモチーフに歌舞伎の連獅子がありました。
(連獅子:獅子の父が子を谷に落とし、這い上がってきた子だけを育てる「獅子の子落とし伝説」を再現した演目)
東方編は、親であるアマツによるエルプシャフトへの謀反ともとれる行動から始まり、それを止めるために葛藤し行動を起こすという、子であるツルギへの試練と成長が根幹にある物語です。さらに、代々続く命がけの修行や宿命を乗り越えてきた継承メギドたちや、序章でツルギが壁から落ちる描写からピッタリだ!と思い、モチーフに選定しました。
和風の魔王をイメージしているので、刺々しい甲冑を身に纏い、いかにもラスボスのような風格でデザインをしました。鎧や甲冑のデザインは戦国時代の武将の甲冑や陣羽織をベースに、アジアンテイストを混ぜてデザインしています。
身長も2mくらいはあるイメージですので、継承した武器をとおしてツルギとの体格差に注目してもらえると嬉しいです。
作中で仲間にならないことがとても残念ではありますが、かなりこだわって制作しており、思い入れのあるキャラクターの一人でした。
東方編のキャラクターにはそれぞれキーカラーを設定していて、アマツは「金色」、ツルギは「銀色」としていました。
デザインコンセプトは、ツルギが桃太郎なのに対し、アマツは鬼です。こちらは比較的わかりやすいかと思いますが、実はもう一つのモチーフに歌舞伎の連獅子がありました。
(連獅子:獅子の父が子を谷に落とし、這い上がってきた子だけを育てる「獅子の子落とし伝説」を再現した演目)
東方編は、親であるアマツによるエルプシャフトへの謀反ともとれる行動から始まり、それを止めるために葛藤し行動を起こすという、子であるツルギへの試練と成長が根幹にある物語です。さらに、代々続く命がけの修行や宿命を乗り越えてきた継承メギドたちや、序章でツルギが壁から落ちる描写からピッタリだ!と思い、モチーフに選定しました。
アマツデザイン解説
アマツは連獅子の親獅子から、白くてかなりボリューミーな頭髪にし、歌舞伎メイクをモチーフにした模様を顔に入れました。和風の魔王をイメージしているので、刺々しい甲冑を身に纏い、いかにもラスボスのような風格でデザインをしました。鎧や甲冑のデザインは戦国時代の武将の甲冑や陣羽織をベースに、アジアンテイストを混ぜてデザインしています。
身長も2mくらいはあるイメージですので、継承した武器をとおしてツルギとの体格差に注目してもらえると嬉しいです。
作中で仲間にならないことがとても残念ではありますが、かなりこだわって制作しており、思い入れのあるキャラクターの一人でした。
ツルギデザイン解説
ツルギは全体的に銀色や白系の色味の服装でまとめつつ、百合の花の模様をあしらっています。大人になったら父の面影が出てきて、母ゆずりの優しげな顔立ちにクールな印象が加わるのではないか、と考え、最初に大人のイメージを起こし、そこから逆算して幼くしていきました。
幼くしつつも、刺青やガバッと開いた衣装など、若干やんちゃな印象のデザイン性があるソロモンと並べたときに、どこか貴族らしさ、王子様感が出るように衣装感や顔のバランスにこだわりました。
継承するまでは同い年のヴィータでダブル主人公というところから、ソロモンとの対比にはかなりこだわりました。
仮に現代の学校に2人とも通っていたら…など、ストーリーや実際の世界観設定とは一切関係のないさまざまなシチュエーションまで考えて、対比イメージを練り固めていきました。
★3の時点ではまだヴィータとしての要素が多く、「桃太郎」が全面的に出ていますが、進化させていくにつれ、父親同様に歌舞伎や獅子の意匠が出てきます。
戦いになるとソロモン任せになってしまう…。そんな自分にもどかしさを感じていたツルギの牙が成長していくイメージです。
ポージングも、★6では「継承」を意識しているので、入手した方はぜひ進化させて見ていただけると嬉しいです!
継承するまでは同い年のヴィータでダブル主人公というところから、ソロモンとの対比にはかなりこだわりました。
仮に現代の学校に2人とも通っていたら…など、ストーリーや実際の世界観設定とは一切関係のないさまざまなシチュエーションまで考えて、対比イメージを練り固めていきました。
★3の時点ではまだヴィータとしての要素が多く、「桃太郎」が全面的に出ていますが、進化させていくにつれ、父親同様に歌舞伎や獅子の意匠が出てきます。
戦いになるとソロモン任せになってしまう…。そんな自分にもどかしさを感じていたツルギの牙が成長していくイメージです。
ポージングも、★6では「継承」を意識しているので、入手した方はぜひ進化させて見ていただけると嬉しいです!
カガセオメギド体
原典は金星との関連もあるため、宇宙や惑星といった要素を盛り込みながら、東方十二傑の長のメギド体ということで、十二単にも見えるような模様を入れたり、和的な要素も加えてデザインをしていきました。継承メギドを束ねる長のイメージから、魔王の印象も出せるようにデザインを起こしています。
また、ルシファーと原典のモチーフが同系統のため、ところどころ要素を同じにしつつも、ルシファーのメギド体は「洋」で曲線的なデザインなのに対し、カガセオは「和」でゴツゴツとしたデザインとなるように意識して制作しました。
メギドらしく、既存の生物とは一線を画したデザインで特徴的な翼にしたいな…と考えを巡らせながら外を歩いていたところ、ふと横引きシャッターを閉めている人が目に入りました。
直感的に「これだ!」と思い、翼の構造として取り入れました。和的な要素として、和服に見られるような「直線」を意識したデザインにしようとも思っていたので、ピッタリでした。
また、ルシファーと原典のモチーフが同系統のため、ところどころ要素を同じにしつつも、ルシファーのメギド体は「洋」で曲線的なデザインなのに対し、カガセオは「和」でゴツゴツとしたデザインとなるように意識して制作しました。
メギドらしく、既存の生物とは一線を画したデザインで特徴的な翼にしたいな…と考えを巡らせながら外を歩いていたところ、ふと横引きシャッターを閉めている人が目に入りました。
直感的に「これだ!」と思い、翼の構造として取り入れました。和的な要素として、和服に見られるような「直線」を意識したデザインにしようとも思っていたので、ピッタリでした。
モーションデザインのコンセプトについて
カガセオの所作は、純真さやひたむきな印象を与えつつも、身の丈もある大太刀に振り回されることなく、かといって軽々と振るっているようにも見えない塩梅に調整することを心がけました。[スキル]
ツルギの真っ直ぐな性格を表すような、直線的な縦斬りを行う攻撃です。
カガセオの二つ名である「簒奪星」から星繋がりで流星を連想し、星が流れるように剣先が煌めき、高所から斬り下ろす表現に落とし込んでいます。
[覚醒スキル]
カガセオの力を引き出し、力強い演武を披露することで味方の士気を上げる、という内容になります。
大太刀なので、軽快に振り回すというよりは一太刀一太刀をしっかり見せるような方向で考えました。
★5★6のイラストで紫焔を纏っているのがかっこよくて、そこから着想を得た演出です。
[奥義]
父から子への「継承」を、星家に代々伝わる刀をツルギが引き抜く、という展開になぞらえた演出です。
周囲には篝火や陣幕を配置して、儀式めいた厳かな雰囲気にしています。
刀を握ったときに、刀が纏う炎に顔を歪めているのは、「継承」が東方メギドたちにとって苦難でもあったことを示唆しています。
メギド体の背後に現れるいくつもの弧は、長時間露光で撮影された星空をモチーフにしていて、時間が経過する=ターンを増加させる性能を表現しています。
敵にダメージを与えるエフェクトは、普段は攻撃のヒット数に合わせた表現にするのですが、今回はできるだけ迫力を出すことを重点に置いていたので、流星群が敵全体に降り注いで爆発していくという豪快なエフェクトにしてもらいました。
公式Twitterによる「奥義」モーション
[勝利]
戦闘中はカガセオとして勇ましく刀を振るっていることを冒頭で示し、納刀を機に純真さのある少年らしいツルギの内面に切り替わるような展開にしています。
納刀の仕方は現存する大太刀の納刀の仕方を参考にしています。カガセオが受け継ぐ伝家の宝刀は細部まで装飾が凝っていてそのままの動きをするのが難しいため、アレンジを加えつつ所作がおかしくならないよう心がけました。
最後は、未来に向けた決意を込めるガッツポーズと、これからも成長していくであろう希望を感じさせる上向きの顔で、ツルギの純真さや力強さを表しています。
公式Twitterによる「勝利」モーション
―― カガセオのデザイン解説でした!激★魔宴+召喚『継ぐもの、託すもの、変わりゆくもの』は、2024/4/15(月)14:59まで開催です!
続いて、イベントクエスト『帰らばや、我が故郷へ』のコンセプトアートについてです。
コンセプトアート『帰らばや、我が故郷へ』
カガセオのメギド体が宇宙や惑星の要素を盛り込んだデザインなので、星が瞬く宇宙空間を背景にそれぞれキャラクターを描いていきました。
そして、とうとう東方編完結のイベントで、ツルギとアマツの結末が描かれる大事な局面なので、この二人を大きく描写しています。
ツルギはシナリオ中で死にかけたり、カガセオを継承したりと大きな出来事が続くので、感情を前面に押し出すような表情にしました。
継承したカガセオの大きさを表現するために、衝撃で髪の毛をほどけさせています。
アマツは、精神世界でカガセオメギド体と戦って剣を手前に構えているように見せつつ、ツルギに刀を託しているようにも見えるように真剣で威厳のある姿にしています。
二人の後ろには精神世界で戦うカガセオメギド体を描写しました。
カガセオメギド体から発せられるエフェクトを背面と前面を覆うように大きく配置して、ソロモン、ツルギ、アマツを照らすことで最後に戦う戦闘の熾烈さを表現しています。
そして、とうとう東方編完結のイベントで、ツルギとアマツの結末が描かれる大事な局面なので、この二人を大きく描写しています。
ツルギはシナリオ中で死にかけたり、カガセオを継承したりと大きな出来事が続くので、感情を前面に押し出すような表情にしました。
継承したカガセオの大きさを表現するために、衝撃で髪の毛をほどけさせています。
アマツは、精神世界でカガセオメギド体と戦って剣を手前に構えているように見せつつ、ツルギに刀を託しているようにも見えるように真剣で威厳のある姿にしています。
二人の後ろには精神世界で戦うカガセオメギド体を描写しました。
カガセオメギド体から発せられるエフェクトを背面と前面を覆うように大きく配置して、ソロモン、ツルギ、アマツを照らすことで最後に戦う戦闘の熾烈さを表現しています。
東方編イベント完結記念イラスト
過去のコンセプトアートを見ると、いつも厳しい表情をしていたアマツ。シナリオを読んだら、最後にツルギと対話したときは、カクリヨの長、カガセオとしてではなく、一人のヴィータ、父親として、穏やかな表情だったようにと感じました。
継承により見た目は大きく変化しても「いちヴィータの親子」であることには変わりなく、穏やかな表情を一度は描いてあげたいと思い、東方編完結記念イラストとして制作しました。
ツルギも、力だけでなく父の想いを受け継ぎ、時代を担う覚悟を決めると同時に、父の愛もしっかり受け止めたイメージで、穏やかな表情にしました。
継承により見た目は大きく変化しても「いちヴィータの親子」であることには変わりなく、穏やかな表情を一度は描いてあげたいと思い、東方編完結記念イラストとして制作しました。
ツルギも、力だけでなく父の想いを受け継ぎ、時代を担う覚悟を決めると同時に、父の愛もしっかり受け止めたイメージで、穏やかな表情にしました。
―― イベントクエスト『帰らばや、我が故郷へ』のコンセプトアート解説でした!
それでは、次回の更新もお楽しみに!
マナナンガル、ホワイトデー衣装(2024)、コンセプトアート『星が、落ちる時』
JOYSOUND直営店コラボ記念特別号
歌唱衣装『Can’t Go Back』、歌唱衣装『ゲェム愛者の狂想曲』
歌唱衣装『Burning in chaos』、歌唱衣装『郷想懐響狐歌』
歌唱衣装『この歌響け』、歌唱衣装『狭間の世界のソリロキー』
「デザイナーだより」一覧
■バックナンバー
前回のデザイナーだよりマナナンガル、ホワイトデー衣装(2024)、コンセプトアート『星が、落ちる時』
JOYSOUND直営店コラボ記念特別号
歌唱衣装『Can’t Go Back』、歌唱衣装『ゲェム愛者の狂想曲』
歌唱衣装『Burning in chaos』、歌唱衣装『郷想懐響狐歌』
歌唱衣装『この歌響け』、歌唱衣装『狭間の世界のソリロキー』
「デザイナーだより」一覧
関連記事
-
攻略 アップデート 2024/10/31 12:00【2024年11月の予定】
-
お知らせ 2024/10/30 18:00[予告]メインクエスト解放のお知らせ
-
お知らせ 2024/10/13 15:00デザイナーだより vol.87
-
お知らせ 2024/09/30 18:00[予告]メインクエスト解放のお知らせ
-
攻略 アップデート 2024/09/30 12:00【2024年10月の予定】
-
お知らせ 2024/09/03 18:00プロデューサーレター vol.70
-
攻略 アップデート 2024/08/31 12:00【2024年9月の予定】
-
お知らせ 2024/08/29 18:00[予告]メインクエスト解放のお知らせ
-
お知らせ 2024/08/24 18:00プロデューサーレター vol.69