デザイナーだより vol.81

今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴＋召喚『切なる想いと、かなわぬ医術』で登場のマナナンガルについて解説します！

【3/22追記】
お待たせしました。
イベントクエスト『星が、落ちる時』のコンセプトアートと、現在販売中の「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるヒュトギンのホワイトデー衣装の解説を追加しました！

ぜひ、ご一読ください！

敵のボスの側に仕える怪しげで妖艶な女性をコンセプトにデザインをしています。
艶のある気怠そうな表情が似合う、魔女のようなヴィラン感を表現するために紫色をテーマカラ―にしました。
厚めのまぶたで伏し目がちにしてアンニュイな雰囲気を出し、色濃く入れたアイメイクとラインストーンで「視線を外せない美しい人」を目指しました。

胸元や頭の飾りには月下美人を取り入れています。
煙を扱うキャラなので、衣装の模様を煙のイメージにしたり、柔らかな印象が出るように腕や下半身の裾を着物のような長い布地にしています。
後ろ髪は細く長くして、静かにのぼる煙のシルエットのような曲線にしました。
羽は髪の動きを邪魔しないよう小さめにしましたが、初期の案で出た大きな翼も個人的には結構好きでしたので、★6とメギド体のデザインに持っていきました。入手した方は、ぜひ進化させてみていただけると嬉しいです。

「マナナンガル」という吸血鬼をモチーフにしているため、上半身と下半身を切り離せるデザインにしました。
お腹の部分を大きな口に見立てて、口を開けると断面に牙や長い触手が溢れ、それぞれ上下の半身が別々の生き物のように動くようになっています。
頭部にはヴィータ体のデザインにも取り入れた月下美人を大きく融合させて、目が隠れた妖しい魅力を出せるようにしました。
目元が見えない代わりに羽にぎょろりとした目玉をつけることで薄気味悪さを演出しています。
花びらの先端はヴィータ体の前髪と同じ色を持ってきています。
花から伸びた長い舌と全身を覆う血管のようなものは植物の根や蔦をイメージしています。
根が土から栄養や水を吸い取る様子が吸血を連想させる印象にできれば、と思い取り入れてみました。
お腹の断面や吸血など、全体的に少し不気味なワードが多かったので、制作時にはグロテスクになりすぎないように特に色味には気を配りました。
爪にピンクを入れて可愛さをプラスしたり、断面から見える触手は原典特有の禍々しさを残しつつも、植物の根にも見えるくらいのバランスに気を使いました。

モーションデザインのコンセプトについて

妖煙姫の二つ名を持つことや、煙を操る術を駆使して味方をサポートしていくことを強調するため、演出でも煙を使った表現でまとめています。
動きのイメージは、煙のようなふわふわとした柔和さと、デザインから醸し出される妖艶さが感じられるようにしています。
ただシナリオ上の振舞いや台詞などから、妖艶さについては性格から来るものではなく、舞踊のように所作自体に艶やかさが感じられる方向性で進めました。

[スキル]
特徴的な形状の武器ですが、これは香炉として使用しており、混ぜる素材によって効能を変えています。
平常時のマナナンガルの医術とは違い、フォトンを含ませることでより即時的かつ強力な効果を付与できるという設定になります。
スキルでは、上記のようなマナナンガル独自のスタイルと、煙を操る能力というのを短めの尺にシンプルにまとめた演出になっています。
煙の色はアーマーの色を連想させる青色になっています。

[覚醒スキル]
覚醒スキルもスキル同様に煙を用いる演出なのですが、マナナンガルの戦旗は、これまでに登場した戦旗を付与するメギドたちと少し違う動きをすることから煙狐を呼び出して補助させているような表現にしてみました。
煙狐が単体で登場するとき等は、媒体となる管を与えられて個別での活動も可能ですが、覚醒スキルの演出中は臨時で呼び出していて、マナナンガルの武器からは長時間離れることはできません。この描写をするために通常のモデルから調整をしてもらいました。
煙の色は攻撃力アップやスキル強化等を連想させる橙色にしています。

[奥義]
メギド体のデザインで頭部の花が印象的だったので、花弁を香炉に入れてその煙が変身のキーとなるような表現にしました。
息を吹きかけて花弁を香炉に入れる所作も、スキルなどの手から注ぎ入れる見せ方と差別化しつつ柔らかな印象を持たせています。
華麗に回って煙を纏い、体を覆ってから変身するという展開で妖艶さ強調しています。
まさしく妖煙姫を冠するにふさわしい演出になったと思います。

公式Twitterによる「奥義」モーション

[勝利]
口調自体は冷静ながらも、味方を気遣う慈愛性は強いように感じたので、そういった面を押し出した演出にしています。
煙狐を味方に向けて放つも、実はリラックス効果のある香を纏わせていて、戦闘後の疲れなどを癒やしてくれます。
ただ、ある程度の距離感を保つところや、煙幕のように姿を隠してしまうところで、どこか立ち入りづらい雰囲気のある美女という印象を持たせてみました。
後半の空を仰ぐ仕草はマナナンガルについて知ることで意味合いが分かるかと思いますので、是非物語と併せてお楽しみいただければ幸いです。

公式Twitterによる「勝利」モーション

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――　マナナンガルのデザイン解説でした！激★魔宴＋召喚『切なる想いと、かなわぬ医術』は、2024/3/14(木)14:59まで開催です！

続いて、イベントクエスト『星が、落ちる時』のコンセプトアートについてです。

カガセオを一心に思うマナナンガルの心情を表現するために、表情やポーズを複数案出しています。
立ちはだかる敵としての表情をさせるのか、それとももっと心配しているようなイメージにするのか迷いました。
けれど医者としてカガセオの身を気遣いながらも、一人の人間として相手を慕い心を砕くしなやかな姿を表現するために、憂いを帯びた少し物悲しい表情をさせることにしました。
お供のように煙狐を寄り添わせ、画面全体に煙を配置してマナナンガルが大きく見えるようメインに配置しています。
カガセオはソロモン達との戦闘後で疲弊しているため顔が見えないように後ろ向きにし、その父に駆け寄ったツルギの様子を描画しました。
画面の奥からカガセオとツルギ両者に怪しい色の光を当てることで、衝撃的だったイベントのラストシーンを表現しました。

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――　イベントクエスト『星が、落ちる時』のコンセプトアート解説でした！

続いて、「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるヒュトギンのホワイトデー衣装の解説です！

タキシードスタイルに白のロングコートと優雅なシルクハット。
紳士に必要なアイテムを揃えてスマートにポーズをとるヒュトギンを想像しながらデザインをまとめていきました。
モーションではくるくると回ったりステージ上で踊るように手足を大きく動かすので、元の衣装と同様にコートの裾が映えるようにしています。
衣装の模様や小物類には、メギド体をイメージした意匠を取り入れています。
首元のスカーフはリボンのように巻いてふわりとした印象にして、メギド体にあるフリルの要素を表現してみました。
武器は先日のアジトTVで言及しましたが、ホワイトデーにちなんで金平糖モチーフでデザインしています。
リジェネレイト前は金平糖の形そのものになっていますが、リジェネレイト後はガラス製のティーポットのような入れ物に小さな色とりどりの金平糖を詰め込んだイメージにしてみました。
実はスキルで使っている試験管の中身の色もそれぞれ違うので戦闘画面でじっくり見てみてくださいね。

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――　ヒュトギンのホワイトデー衣装解説でした。

それでは、次回の更新もお楽しみに！

■バックナンバー

前回のデザイナーだより
歌唱衣装『Burning in chaos』、歌唱衣装『郷想懐響狐歌』

歌唱衣装『この歌響け』、歌唱衣装『狭間の世界のソリロキー』

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