デザイナーだより vol.74_01

今回のデザイナーだよりは、現在開催中の召喚特異点『ガラ悪直情型不憫真面目元副団長』で登場のバールベリトと、現在販売中の「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるサルガタナスの水着衣装について解説します！

ぜひ、ご一読ください！

バールベリトの設定には「母なるものに忠実なイレーザーとして生まれ、精神が未熟なまま実力だけが高くなった」という内容がありました。
精神が未熟、つまりは子供のように天真爛漫であり、奔放なところがあるのでは？そんな性質をデザインに落とし込めないかと検討するところから始めました。
「きっと好き勝手に自由な戦い方をするんじゃないかな。じゃあ、汚れがたくさんついてしまっても気づかない、気にしないかもな…」と考え、汚れを防ぐエプロンをつけたようなデザインも案として出してみました。

また、遊びに対して強い興味を示すところから、何事も全力で楽しむような性格をイメージし、自己改造すら楽しんでしまうのでは？と考えました。身体中にピアスをつけることでそんな性格と、ハサミや注射器を持たせることでマッドサイエンティストのような印象も出るようにしました。
実はおへそ周りにもピアスを付けているので、それを見せるために少しだけ腹チラさせる予定でした。ところが、調整を重ねていくうちになぜかボトムスの位置がどんどん下がっていったという裏話があったりします…。
眼帯の下には触手状の何かが収納されています。この触手を武器にしているのですが、アイホールから飛び出すため、気持ち悪さを感じさせない「かっこよさ」が伝わるデザインになるようこだわりました！
★6では自己改造した姿をイメージしてキメラ感のあるデザインにしましたので進化前とのギャップを楽しんでいただければと思います…！

実際の伝承から少し派生して、勇猛なケンタウロスの騎士をモチーフにデザインを進めました。
全体感はケンタウロスですが、片翼が生え、鳥のような前足、魚のような尾になっていてキメラ感を出しています。右手はハサミで左手はメスになっていてヴィータ体との共通点もあります。
進化後は、進化前の騎士のかっちりとしたイメージから一転、禍々しく鮮やかな雰囲気になっていますので、進化前との差も見ていただけたらと思います！

モーションデザインのコンセプトについて

シナリオ上では、対する相手や場合によって子供っぽいところがあったり真面目な面があったりと、両極端な性質を矛盾なく内包しているため、明確なキャラクター性を表現しづらく、どうしたらバールベリトというメギドを演出できるかかなり悩みました。
シナリオ班からは、柄が悪い感じで、性格の真面目さとのギャップを感じられると良い、といった旨のことを伝えられており、バトル中の印象は会話しているときの振舞いとは違う一面を出す方向で考えてました。
真面目さのギャップとしてのキャラクター像を構築するうえで考慮したのが、前述したキャラクター性にも通じる「掴みどころの無い揺らぎ感」という点です。
それを全体的な動きの方向性として、前後左右に揺れて重心が安定しておらず予測不能な挙動のような印象として落とし込むことにしました。
シナリオ上だとあまり触れられていないキャラクターデザインの奇抜さもフォローした見せ方として、「危ない奴」という雰囲気でまとめるのが収まりが良かったと考えています。
遊び好きのバールベリトは戦闘を遊びと捉えている節があり、戦略的に敵を詰めていくことに楽しみを感じているという点では、ある意味戦闘狂と言えるかもしれません。

[スキル]
バールベリトはトルーパーなので、ハサミは戦略的なアイテムとして用いているという設定を考えました。
そもそもハサミは攻撃に向いていない形状なので、離れた空間やフォトンを操作するような特殊な道具という立ち位置にすることで、使用する合理的な理由付けをする狙いもあります。
ハサミを眼前で開閉することで、戦闘で遊んでいる感じを出しつつシニカルな怖さも表現してみました。

■ブレイクについて

バールベリトらしさを出す表現として敵を煽る演技をどこかに入れたかったので、行動を阻害するという状況に合わせて、チッチッと指を振る所作を採り入れています。
眼帯から出てくる触手は、イレーザー業務に当たる際に暗器のような立ち位置として使用している想定で考えていました。
ただ、クラスがトルーパーで武器もリーチの短い器具が多かったため、頻繁に触手を使っているような見せ方になりました。

[覚醒スキル]
予防接種や治療など、注射は痛みを伴うけれど病気を治す、体にいい効能を与えるものなので、HPを減らすが攻撃力を上昇させる覚醒スキルの性能と合致していると思い、注射器を活かした演出にしました。
キャラクターデザインにある小物を使うことで、デザインとキャラクター性を結び付けて親和性を高める意図も含まれています。
どんな状況でも戦闘を楽しむバールベリトということで、注射器を飛ばして操作しているという現実離れした表現にしました。
くるっと回って注射器をセットしたり、ショータイムといわんばかりに注射器を打ち上げるなど、テンションが高い様子で楽し気な雰囲気を出してみました。

[奥義]
冒頭のクッと笑ってゆらりと立ち上がる仕草は、バールベリトの演出を考えるうえで最初のほうに浮かんだビジョンで、キャラクター性や見た目的にしっくり来ていたので、是非入れたい内容でした。
触手を重点的に目立たせた演出にして、そこにコンセプトでも述べた揺らぎ感を最大限に出すことで、ある種の昂っている雰囲気を強調した内容にしてみました。

公式Twitterによる「奥義」モーション

[勝利]
自身の策略が上手くはまったのか、ご機嫌にハサミをくるくる回しながら戦った場所を後にしていると、ちょうどバカにしやすそうな相手を見つけて企むというのが冒頭の流れになります。
勝利演出では子供っぽさを強調した内容にしたいと考えていたので、ハサミを回す手遊びや、猫背気味で体を左右に揺らす歩き方にこだわりました。
このカットだけでもバールベリトのキャラクター性が少し垣間見えるような表現に注力しました。

最初はぺリビットの駒をジャラつかせて遊びに誘うような演出を考えていたのですが、バールベリトはペリビットに限らず遊び自体が好きだと思うので、別の方向性でよりバールベリトらしくなるような子供っぽさを表現しようと考えました。
そこで、いたずらっ子のような態度で味方をバカにするような演技をさせて、悪友感を強調する方向で進めました。そして、一回立ち去ろうと見せかけてから、あっかんベーをしてくるという展開になっています。
技術的な話になりますが、実は舌のモデルはカメラに映らないところで出し入れしなければならず、一旦顔をカメラから背ける必要がありました。
この展開によって相手をばかにしたことを少しだけ後悔してお茶を濁そうとしている、可愛い気のあるお茶目さが表現できたのではないかと思っています。

公式Twitterによる「勝利」モーション

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――　バールベリトのデザイン解説でした！召喚特異点『ガラ悪直情型不憫真面目元副団長』は、2023/8/8(火)14:59まで開催です！
続いて、「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるサルガタナスの水着衣装の解説です！

水着衣装のサルガタナス！ということで、非常にワクワクしながらデザインしました。
衣装イラストの構図は、過去にリリースされているウェパルの水着衣装の構図と対になるように考えました。
サルガタナスの周囲を泳いている魚たちも、きっと見覚えある魚たちが描かれていると思いますので、じっくりご覧ください。
衣装は、サルガタナスの個性を出すだけでなく、ウェパルと並んだときに対になるようにしたいとも考えていました。
その結果、彼女の性格を考えると「決してビキニのような露出の多い水着は選ばないだろうな」と考え、機能性と優雅さを兼ね備えたデザインを試行錯誤しました。
前面はハイネックに胸元から腰元まですべて覆われて、腰元からは長いパレオがたなびき、ひらひらと揺れ動きます。
ですが、いざ後ろを振り返ると…背中がしっかりと開いた大胆な姿！
とはいえ、肌を直接見せないようにシースルーの生地を使用し、優美な印象は損なわないように注意しました。
また、奥義モーションで体をくねらせ、手を体に沿わせる仕草があるのですが、その際にプロポーションや指先や手元が美しくみえるように水着のラインに気を使ったり、マニキュアや手首に装飾をつけています。
是非3Dで、サルガタナスの奥義モーションと、背面のこだわりデザインをご覧いただけたらと思います！

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――　サルガタナスの水着衣装解説でした。

8月中旬以降に更新予定のデザイナーだより vol.74_02では、オリエンス（バースト）とイベントクエスト『銃と私とあいつとそいつ』のコンセプトアートについて解説予定です。

それでは、次回の更新もお楽しみに！

■バックナンバー

【2023年メギドの日】特別号

前回のデザイナーだより
ロキ（ラッシュ）、コンセプトアート『聞かせてくれ、お前の歌（ことば）を』

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