【2023年メギドの日】デザイナーだより特別号「イラストができるまで②」

2023年メギドの日を記念した特別号として、公式Twitterにて公開したメギドの日カウントダウンイラスト(公式ファンアート)のメイキングを公開します!

2023/07/26 18:00
カウントダウンイラストのメイキング、2回目は「あと2日」のイラストです!

目次
「あと2日」メイキング
①制作工程:ラフ〜下書き
②制作工程:線画
③制作工程:着彩
終わりに

「あと2日」メイキング

▲画像タップでカウントダウンの文字なしイラストが表示されます
いつも『メギド72』をプレイいただいてありがとうございます!
デザイナーの石原です。
6回目のメギドの日をユーザーの皆様と迎えられ、嬉しい気持ちでいっぱいです!
『メギド72』を応援いただき、心から感謝いたします。

さて、今回のカウントダウンイラストですが、『普段あまり接点のなさそうなメギド達…。でもアジトでは一緒に過ごす時間もあって、どこかでお茶する機会もあるのでは…?』という妄想から生まれました。
石原のイラストの描き方を記載しつつ、イラストに盛り込んだ妄想ストーリーもお届けできたらと思いますので、是非ご覧ください!

①制作工程:ラフ〜下書き

まずは存分に妄想を繰り広げて構図を描いていきます。
今回は、アマイモン、フィロタヌス、サタナキアにお茶をしてもらいました。
アマイモンはコルソンのことを気にかけているし、フィロタヌスは幼護士でもあり、バラキエルをいつもお世話(?)しているので、「この2人は、バナルマに限らずまだまだ発展途上のメギド達の将来のことをお茶しながら語っていそうだなぁ」と思いました。
そしてそこに加わるサタナキア。アマイモンやフィロタヌスが教育論を話すのを聴きながら、メギドに限らず、プーパやブラブナへの教育まで幅広く語ってくれそうだな、と妄想しながら澄ましてる横顔を描いてみました。

構図を描くときは、何パターンかを非常に荒い線で描いていきます。
1枚1分ぐらいで、バァーーーっと勢いよく描くのですが、このとき頭の中にはアジトの書斎が登場し、テーブルを置いて3人を座らせています。
そこにカメラマンの私が入り込み、いろんな角度から3人を撮影するかのように「どんな構図にしようかな」といろんなアングルの大ラフを描いていきます。

個人的には構図の時点でほぼイラストの完成度が決まると思っているので、「試してみたいな」「見てみたいな」と思う構図は、ここでいっぱい描いておきます。
一部ですが、考えていた没案も掲載しますね。この他にもいくつかアングル違いを描いていました。
そうして、出来上がったのが大ラフです。
▲大ラフ没案/大ラフ

こちらを元に、もう少しだけ描き込んだものが下描きになります。
▲下描き

②制作工程:線画


下書きを元にメギド達を描き込んでいきます。

…机の下に1人増えました。
カウントダウンイラストも、アートチームのみんなに『今こんな感じだよー』と共有しながら制作を進めています。ある日、ぬまさんと「ブエルの横にスコルベノト入れられないかな…?」「!?カワイイ祭!それなら、きっとかくれんぼ前にリボンで遊んでたよね」「え、それめっちゃいい」という話で盛り上がった結果、スコルベノトが加わり、かくれんぼ組はみんなどこかにお揃いのリボンをつけることになりました!
▲線画

今回の線画で一番楽しかったのは布の皺を描くところでした!
アマイモンのシャツの腕や袖部分、フィロタヌスの胸元や袖周り、サタナキアの肘周りにブエルとスコルベノトが隠れているテーブルクロスにカーテン…。それぞれの布の動きを想像しつつ、少しだけデフォルメも加えて描いていきました。
なかなか自然な良い皺が描けたかと思います。

■突然のワンポイント講座:

―― デフォルメを加えて自然な皺が描けた…この説明が矛盾しているように思えたため、石原に詳細を聞いてみました!
「皺を描くときは、リアルに描けば良いというものでもなく、キャラクターのお顔の印象にあわせて、デフォルメすることも重要です。
そうしないと、デフォルメされたキャラクターのアニメ的な仕上がりと、実写的なシワ感がケンカしてしまうのです。
雑な例でいうと、実在する人物の写真に、顔だけキャラクターのイラストを載せるとものすごく不自然になりますよね。
つまり、全体のバランスを見ながらリアルとデフォルメをバランスよく描くことが大切なのです!」
―― 見たとおり忠実に描くことが重要なのかと思っていましたが、イラストの世界になじむようにデフォルメを加えるのが大事、ということでした!


線画の途中で『そろそろ全体の色設計したほうがいいかな』と思いつき、光源の設定や全体効果、画面全体の配色のバランスをざっくりと決めました。
そして、線画を描いているうちに、やはり室内なので動きが少ないな…と感じ始めたので、動きをつけるために窓を開け、カーテンを風で揺らし、木の葉を画面いっぱいに舞わせました。
全体に動きが加わったことで、みんなの息遣いが想像できるような、生き生きしたイメージになったかと思います。

配色のバランスは、本来はラフのときにやっておくのがおすすめです。そのほうがモチーフによっては小物やキャラクターを移動させるのが容易で、その後の作業への影響が少ないからです。
石原も、普段はラフの段階でやることがほとんどですが、今回は描きたいモチーフと構図がしっかり決まっていたのと、背後にある本棚の本の色で配色バランスは取りやすそうだなと思ったので、このタイミングでの配色検討となりました。
これがこの後の着彩に生きてきます!

③制作工程:着彩


いよいよ着彩です!
いつもの如く、それぞれのパーツの色を置いたら、影色1色・ハイライト1色でキャラクター全員、小物を塗る方法でスピード感と統一感を出しています。
(2022年メギドの日、5周年カウントダウンイラストの制作方法と同じ方法です)
今回は背後の本棚をどうやって埋めていったかも動画に撮っているので、書斎や図書館を描きたい方はよろしければ参考になさってください。
本に囲まれてうれしそうな本好きのキャラクターや、図書館でアンニュイな表情をするキャラクター、微睡むキャラクターなどなど…。本を絡めたシーンやキャラクターが描きやすくなるはずです!

今回は室内なので光源設定が重要になってくるのですが、窓から差し込む光の帯をしっかり描くことで、画面全体の明暗のバランスをとりつつ、うららかな昼下がりの空気感も描くことができたと思います。
線画段階で設計していた光源に沿って影や光の書き込みを行っていきます。
光の帯は、光源〜帯の末端で色を変化させると、とても奥行きのあるいい光になってくれます。今回は光源付近から末端までを黄色〜水色〜マゼンタという感じにグラデーションで載せています。

動画は着彩が終了した時点で終わっていますが、このあとぼかしや明度の調整など全体の調整を行って完成です!
実は、この調整中に本棚の一部に本が入っていないことが発覚したので、急遽本を追加しています。
動画と完成イラストを見て、どの本を描き忘れていたのかチェックしてみてください(笑)

終わりに

駆け足での解説になりましたが、楽しんでいただけたでしょうか?

カウントダウンイラストは通常のイラストよりも自由度が増すため、アートチームもいつもより少し自由に、ワイワイ話し合いながら楽しく描いています。見ている皆様にも楽しんでいただけたら幸いです!
Instagramでは落書きを掲載したり、稀にですが制作中の動画を少しだけ公開することもあります。ご興味ある方は、ぜひご覧いただけたらと思います。

2023年メギドの日も、見守っていただき誠にありがとうございました!
皆様に楽しんでいただけますよう、チーム一丸となって制作に勤しんでいきますので、今後ともよろしくお願いいたします!!


―― 石原による「あと2日」イラストメイキングでした!次回は、「あと1日」のカウントダウンイラストメイキングを公開予定です。お楽しみに♪

タイトル メギド72
ジャンル 絶望を希望に変えるRPG
対応OS iOS/Android
推奨環境 iOS11.0以降 / Android5.0以上
(RAM2GB 以上) ※一部端末除く
価格 アイテム課金制
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