デザイナーだより vol.69

今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴召喚『さっぱりハッキリ！気っ風よしの姐御虎』で登場のバイフーと、現在販売中の「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるミノソンのフォーマル衣装と、イベントクエスト『吼えよ、カクリヨの白い虎』のコンセプトアートについて解説します！

ぜひ、ご一読ください！

バイフーは「お転婆で元気な戦い好きの女の子！」という設定があり、頭の中で戦闘中に飛び跳ね、駆け回る姿を想像していたら、自然と今のデザインに固まっていきました。
メギド体が白虎モチーフなので、頭に虎の頭蓋骨を乗せ、至る所に白虎の毛皮を装備しました。そして全体の色合いはキーカラーの白を引き立てるように配色しています。
小柄な女の子が元気いっぱいに走り回っている姿を想像しているとき、隣に虎がいる光景が思い浮かびました。過酷な修行をするバイフーを支え、ともに切磋琢磨する友達の虎…。死に別れたあとも、ずっと一緒に戦いを楽しむために骨を身につけていたらいいな、と頭の中で物語が完成。一緒に楽しむだけでなく、バイフー自身を守っているようなイメージで頭に虎の頭蓋骨を乗せています。
あくまでもデザインするうえで膨らませた想像なので実際のエピソードや設定とは異なるかもしれませんが、デザイン時はこんなことを考えていました。
毛皮は全身を覆ってしまうと、最初に考えていた身軽に戦場を駆け回る動作が難しくなってしまいそうだったので、首元・手首・足元といった部分にはボリュームを持たせつつ、大きく動く胴体部分や肘周り・膝周りは身軽にして活発さ・敏捷さを感じさせる着こなしにしました。
装飾は『白梅』をモチーフにしています。
花言葉がバイフーを想起させるものだったのと、丸っこい花のかたちから彼女の元気な可愛らしさを感じさせつつ、枝ぶりに見える気品や力強さを描写できたらと思いました。
小柄で身軽、素早さ重視だけど力持ち！一見華奢に見えますが、メギド体の白虎のように引き締まった筋肉をしています。
そのため、自分の身長ほどの武器を軽々と振り回し、敵を殴り倒していきます。
実は武器にはいくつかの傷や凹みがあるのですが、これらは彼女が倒してきた数多の敵の名残として描写しています。
★6ではさらにかっこよく、強そうになっていますので、入手した方はぜひご覧いただければ幸いです！

虎は大好きな動物なので、デザインするときは終始ワクワクしながら制作できました。
ただし、ただの虎ではなく、あくまでもメギド体、ある種の神聖さも持っていてほしいと思い、ところどころに金の装飾をまとっています。
また、顔の左半分の肉が溶けて骨が剥き出しになっていたり、体も部分的に骨が露出しています。
顔以外の骨が露出している部位は刻々と変化していき、回復と溶解が同時に進んでいくイメージです。
縞模様が実は呪いの一種で、体に密着している部分は普通の虎の模様に見えますが、体から剥がれて浮いた部分は先から溶け出して毒液となります。
そして、骨と骨の間や縞と縞の間には目玉が覗き、まるで野生の虎が藪の向こうからこちらを覗いているようなデザインにしました。
★3では、神聖さを全面に出したポージングですが、★6ではヴィータ体同様に躍動感ある姿を見せていますので、違いを楽しんでいただけますと幸いです。

モーションデザインのコンセプトについて

シナリオ班から共有された資料から、戦場で元気よく跳ねまわっているような印象がありました。
加えて、性能として素早さが重要な要素だったので、猫科の俊敏さも感じられるような動きを採り入れていきました。
武器を振る所作は、重い金棒を軽々と扱う怪力的な表現をしつつ、武器の持つ重さと遠心力を活かし強力な打撃を行うイメージで作成しています。
モーション的には東のモラクス…といったところでしょうか。

[スキル]
氷柱を発生させてそれを踏切台とすることで、自身の脚力や勢いを活かした一撃を繰り出し敵を叩き潰します。
性能自体には氷属性の要素は無いのですが、白雪虎の二つ名があるのでどうにか氷の印象を演出に取り入れたいと考えた結果、攻撃自体に氷を用いるのではなく、あくまで自身の戦闘をより優位に進める為の補助的な能力として使用している想定で演出に組み込むことにしました。
本人としては「叩き潰す」ことが戦闘スタイルとして性に合っていると考えているので、その為に氷を生成する力を利用しているというイメージです。

[覚醒スキル]
スキルよりもさらに大きな氷山を生成して、誰よりも高いところから雄たけびを上げます。
カクリヨの白き虎の勇ましさと響き渡る咆哮により味方の闘志を湧き起こす演出です。
くるっとアクロバティックに金棒を振り回す軽快さと、咆哮カットの堂々とした雰囲気でバイフーの可愛くも力強い印象を表現しています。
氷山と月の構図はバイフーの演出の中でも特に気に入っているところです。『山月記』の情景にインスパイアされて考えたものです。

[奥義]
メギド体になる直前の溢れんばかりの力で暴れまわるイメージで、氷の山を駆け上がっていくような演出にしました。
バイフーで強調したかった氷山と、虎が駆け回る印象を凝縮して伝えらえるような演出を目指しました。
性能としてもスキルの強化版のような感じだと思ったので、演出もスキルの延長のような内容にして、一人のキャラクターとして雰囲気がまとまるようにしました。
★3のメギド体がアクティブに動けないタイプのイラストだったので、吹雪でホワイトアウトした中を眼光が迫りくる描写にして、動きの情報を補完するような展開にしてみました。
公式Twitterによる「奥義」モーション

[勝利]
見下されるのが嫌いなバイフーが、他の仲間が（身長差的に）上から目線なことに我慢ならず、武器に乗って無理やり見下ろす、という内容です。
一見してバイフーの身の丈にそぐわないサイズの武器ですが、それをしっかり扱い切れている印象を与えつつ、武器のサイズを活かした演出にできたと思います。
倒した敵を見下している嬉しげな顔であったり、味方に見下ろされる際のぐぬぬ顔、逆に見下ろしてやった時にしたり顔…とコロコロと変わる表情も魅力です。
公式Twitterによる「勝利」モーション

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――　バイフーのデザイン解説でした！激★魔宴召喚『さっぱりハッキリ！気っ風よしの姐御虎』は、2023/5/15(月)14:59まで開催です！

続いて、「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるミノソンのフォーマル衣装の解説です！

2021年メギドの日カウントダウンで描いたイラストが、今回衣装として実装されました。
プレイヤーの皆様から実装希望のお声を多数いただきました事、心より嬉しく思います！ありがとうございました！
もともと2Dイラスト向けにデザインをしていた物だったため、3D用に見えない部分を補完したり、現実的に再現可能なデザインに調整するなど、デザイン画を改めて起こしなおしつつ制作しました。
できるだけ衣装イラストの印象を再現するように、3D班がとても頑張ってくださいました。
さて、デザインコンセプトですが、カウントダウンイラストを制作した当時は、「登場するメギド達の魅力が最大限引き出せる衣装を…」と考えていました。グザファンや、一緒に描こうと思ったアミーが中華風の服装なのもあり、ミノソンもタナトスも一緒に着たら実は似合うのではないか？とラフを起こしてみたら思っていた以上にバチッと決まったため、ここからイラストの構想が一気に固まっていったのを記憶しています。
とはいえミノソンらしさも残していきたいと思い、色味や差し色は既存の衣装の色味から頂き、頭飾りの羽は、実はうさ耳を模してさりげなくつけていました。
ミノソンと一緒にいるウサギはイラスト発表時にはいなかったので、今回の衣装化のシチュエーションに合わせて、パンダに変装して一緒に潜入しているイメージでデザインをしました。
4/24に配信されたアジトTVで話題に出たインナーですが、こんなデザインでした。

ミノソンもメギドなので、フォーマル衣装を着ていても、いざとなったら接近戦、肉弾戦も厭わないだろうと考え、インナーというよりはしっかり戦えるようにバトルスーツを内側に着ているようなイメージでした。
長い足でスパーンと敵を蹴飛ばしている図を思い浮かべていました。

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――　ミノソンのフォーマル衣装解説でした。

続いて、イベントクエスト『吼えよ、カクリヨの白い虎』のコンセプトアートの解説です！

シナリオを読んだ際に、「これは絶対バイフーとモラクスの騎馬戦を描かねば！」と使命感が芽生えました。
馬上(実際は馬ではないですが…)で戦うバイフーとモラクス。2人とも小柄な体型ではありますがその力は甚大なので、かなり迫力ある戦闘シーンになるだろうと感じていました。
戦闘を楽しむバイフーのパワフルな攻撃を真剣に受け止めるモラクス。躍動感ある表情と姿を描けて満足しています。
また、その背後ではやはり必死に駆け回るソロモン！ツルギやグラシャラボラスと共に全力疾走を繰り広げています。
画面全体として、躍動感、疾走感をしっかり描き出せたイラストになっており、このままの勢いでイベントも楽しんでもらえたら、と思って制作していました。

それでは、次回の更新もお楽しみに！

■バックナンバー

前回のデザイナーだより
チンロン、コンセプトアート『ソロモン王の日常』

リリス、フォーマル衣装（2023）

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