デザイナーだより vol.68_02

今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴召喚『冷たい瞳の熱い漢チンロン』で登場のチンロンと、イベントクエスト『ソロモン王の日常』のコンセプトアートについて解説します！

ぜひ、ご一読ください！

※リリス、フォーマル衣装（ウァレフォル）を解説！「デザイナーだより vol.68_01」はこちら

「青龍」の名前のとおり、キーカラーは青を設定しています。モチーフの植物は、花言葉や青色の花が咲くこと、漢字に「竜」の字があることから、「リンドウ（竜胆）」に決めました。
青龍なので中国の武器がいいなと思い、調べていたところ偃月刀が目に入り、見た目や性能が武に長けているチンロンにあっているのでは？と考えました。衣装も漢の時代をベースにしつつ、武士道を併せ持ったキャラクター性から、佩楯など戦国時代の武将の甲冑の構造も盛り込んでデザインをしました。
また、腰の帯の先端はブルードラゴンというウミウシをイメージしています。
東のブネ！というイメージだったので、体格も良くし、かつ髭と髪の毛両方ともロングでサラサラにし、ブネと対になるように黒にしました。
余談ですがサラサラヘアーにしたときに、ヴリトラがチンロンに髪の手入れ方法を熱心に聞くものの、チンロンは「拙者は特にそういったことは…」と困っている図が浮かびました。
メギドの力が強く外に漏れているのがわかるよう、頭には大きなツノをつけています。
顔つきも武人らしく強そうで、厳格な見た目にしました。目元の化粧は戦化粧です。

こちらもヴィータ体同様に、名前のとおりの東洋の龍をモチーフにし、体は青色をベースにしています。
昔、お寺で見た、どこに立っても目があって睨まれる龍の絵の衝撃と感動が忘れられず、当時の感動を呼び起こしながら八方睨みをきかせた表情に拘りました。
また、当時の感覚を再現したくて体の色々なところに目をつけています。

モーションデザインのコンセプトについて

どっしりと構えた重厚感のある見た目や性格でしたので、モーションについても地に足のついた堅実な戦い方に感じられる演出を考えていきました。
武器を帯電させるという描写を共通させることで、キャラクターとしての能力的な裏付けや統一感を出す狙いがあります。

[スキル]
石突を地面にドンと打ち付ける仕草は、後続する攻撃方法で関係してくる地面を意識させつつ、威厳や安定感のある雰囲気を強調させています。
雷の刃が地を這い敵を切り裂く描写は、帯電地形を与えるという説明的な側面と、遠距離から着実に敵を仕留めていくというオールレンジ感のある戦闘スタイルを演出する意図もあります。
放った後の雷の刃は、ある程度任意に操作出来て敵にホーミングする…というような、演出とあまり関係ないようなことも考えていたりします。

[覚醒スキル]
猛将らしく次第に苛烈になる連撃をコンセプトにした演武を考えました。
アクションゲームであればそのままコンボとして、テンポ良く繰り出されるであろう美技を意識しています。
チンロンのキャラクター像として落雷の印象を強調したかったことや、演出のインパクトを出したいということもあり、演武の締めに落雷を発生させて迫力のある画面作りを目指しました。

[奥義]
雷雲の竜巻を起こすという展開にすることで、縦画面での見映えを担保したり、奥義としての派手さを出そうと考えました。
雷で構成された武器が生成される構図を作りたいというのが最初にあり、雷雲の竜巻からそれが発生するという流れが演出として綺麗に収まったと感じています。
シェンウーとは矛と盾という関係上、二人の奥義は共通感のある演出にしたいと考えていました。
演出の構成を揃えたり、最後に象徴的な武器を出現させるといったところで先述した点を意識しています。
二人の奥義は、性能的にも滞水地形にした後で雷攻撃を起こせるという点でシナジーがあると思います。入手した方は、是非共闘させてみてはいかがでしょうか。
遅れて攻撃が発生するという性質を、メギド体が雷雲を吐く展開にすることで遅れて落雷を発生させるという見せ方にできたのは案として良かったと思います。
ちなみに遅延行動時の落雷エフェクトがとてもカッコよくて気に入っています。
公式Twitterによる「奥義」モーション

[勝利]
戦いの中で幾度も武器を帯電させているので、戦闘終了後は納刀の感覚で地面に刃先を刺し電気を逃がしているという演出になります。
背中から見た立ち姿もカッコよいと感じたので、冒頭は敢えて後ろからのアングルにしてみました。
勝利の余韻に浸るように立派な髭を撫でますが、勝って兜の緒を締めよの言葉のように、直ぐに次の戦に向けた険しい表情に戻るという一連の流れで、猛将の中にも柔和さが垣間見えるような演出になったと思います。
公式Twitterによる「勝利」モーション

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――　チンロンのデザイン解説でした。激★魔宴召喚『冷たい瞳の熱い漢チンロン』は、2023/4/21(金)14:59まで開催です！

続いて、イベントクエスト『ソロモン王の日常』のコンセプトアートの解説です！

「ソロモンの日常」ということで、部屋から中庭にいる賑やかなメギド達を眺めるイメージで制作をしました。
普段のキービジュアルは殺伐としたものになりがちですが、今回は「日常」なので、ソロモンの穏やかな表情に拘りました。
ライティングも穏やかさをできるだけ出そうと、柔らかい色と空気感を意識していました。
ソロモンを描くときは、常に「年相応」というのを念頭に作業をしています。 とはいえ、普段は戦闘が多いため、少し背伸びをしているようなキリッとした大人っぽい表情を意識しがちです。
でも、こういった場面ではしっかりと「17歳の青少年」を意識した表情作り、ポージングや筋肉の描写を心がけています。

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――　イベントクエスト『ソロモン王の日常』のコンセプトアート解説でした。

それでは、次回の更新もお楽しみに！

リリス、フォーマル衣装（2023）

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前回のデザイナーだより
アマゼロト（バースト）、ホワイトデー衣装（2023）、コンセプトアート『龍馬相搏、腥風不已』

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