デザイナーだより vol.67

ゲーム内イラストの情報を中心に『メギド72』のデザインの解説をお届け!

2023/03/06 18:30
今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴召喚『敗北と雪辱と』で登場のアマゼロト(バースト)と、現在販売中の「魔宝石セット(無料おまけ付き)」で入手できるラウムのホワイトデー衣装について解説します!

【3/24(金)追記】
お待たせしました!イベントクエスト『龍馬相搏、腥風不已』のコンセプトアートについての解説を追加しました。
ぜひ、ご一読ください!

目次
アマゼロト(バースト)
アマゼロト(バースト)メギド体
ラウムホワイトデー衣装「任侠貴族の一張羅」
コンセプトアート『龍馬相搏、腥風不已』

アマゼロト(バースト)

※掲載キャラクターは★3のものになります
ボディラインが印象的なキャラクターなので、その特徴は残しつつエキゾチックなエッセンスを感じるようなデザインを目指しました。
飾り紐、帯や模様、金フチと朱の組み合わせや、藍染め風の深い青色等でアジアンな雰囲気にしています。
初期案では大き目の袖がついていたり、リジェネレイト前とシルエットの差を出そうと半分だけ上着を羽織らせたりしていました。最終的に、元のシンプルな軽装の印象は残したほうがアマゼロトらしいかと思い、着こんだ状態から残せそうなものを残して身軽にしていきました。
動きやすさ、戦いやすさを重視した結果どんどん布が減っていく様子がなんだか彼らしいと思いつつ、それでもなんとかシルエットの違いを出したくて右肩に布を重ねています。
配色に関しては、寒色でまとまっていた以前の服装よりも華やかな印象になって、根っこは変わらずとも何かしら心境の変化があったことを感じられるデザインにできたと思います。

アマゼロト(バースト)メギド体

※掲載キャラクターは★3のものになります
リジェネレイト前の青い氷像から一転、赤い色をした氷の姿になりました。氷は寒色で描かれることが多いので、赤い氷というのは不可思議に感じるかもしれませんが、クールな寒色だけでは表現できないアマゼロトの内面を出せたのでは、と思っています。
表面は金属と間違うほど硬く、触るととてつもなく冷たい…というイメージで複雑に色を絡めてみました。
リジェネレイトする舞台がカクリヨ(東方編)ということで、ややアジアンな雰囲気を意識した装飾となっており、鞍や轡をつけています。
馬具をつけることによって、今までとは違う指針を得たような雰囲気を出せればと思いました。

モーションデザインのコンセプトについて

リジェネレイト前は武術的な側面を強調していたのですが、今回はその美しさに潜む残虐なキャラクター性に焦点を当てた演出にしています。
細かい部分ですが、待機モーション等もアマゼロトらしさを感じるように変更してみました。
今後登場するチンロンとは、武器の性質や武人肌なところが似ているので、動き方や見せ方で印象差が出るようにしました。
アマゼロトの場合は、素早い挙動で敵を翻弄したり、アクロバティックな軌道で柔軟な印象になるように意識しています。

[スキル]
今回の性能は氷結地形を軸にした構成であることから、リジェネレイト前のスキルにある、槍を回転することで冷気を生み出すという描写を掘り下げる形で戦い方にある程度の統一感を出すことを考えました。
スキル演出の流れとしては、前半は敵から悟られづらい体の後ろ側かつ自然体の状態で槍に冷気を纏わせ、瞬発的に接敵したかと思いきや目の前で跳躍を挟むことで敵の意表を突く、という展開になっています。
前半の準備段階はリジェネレイト前のスキルを、後半の意表を突く流れは覚醒スキルから踏襲しており、リジェネレイト前の印象をフォローしつつ、前述したコンセプトを盛り込んだ演出となっています。

[覚醒スキル]
他の戦旗技は、味方メギドの士気を高めるというコンセプト(最後に味方メギドが表示される等)で考えているのですが、このヴィータの形をした獣の場合は、味方の士気とは無縁な性格だと思っているので、あえて敵を威圧・挑発することで、味方にその殺意が伝わっている…くらいの温度感の演出にしました。

[奥義]
氷結地形に関わる性能ということで、スキルの武器に冷気を纏わせるという表現の延長・応用的な演出として考案しています。
自分自身を高速回転させることで最大の冷気を纏わせ、威を示す氷山を顕すという展開です。
冒頭の槍を逆手持ちにするところや、槍先をカメラに向けるところで、準備を整えていく雰囲気を出しつつウエストショットの”画”になるカットを挟み、直後の高速回転ジャンプの派手さを際立たせる意図があります。
メギド体が結晶で構成されているところから、氷山が割れて現れるというビジョンが先にあり、そこから拡げるように考えていきました。

[勝利]
味方の背後に残党を確認したアマゼロトが、超人的な挙動で味方スレスレに槍を投げ、敵を仕留める…という展開になります。
普通に考えたら声を掛けて敵の存在を知らせるところを、自分の技量を見せつける為であったり、敵を見逃していた味方を嘲笑う為だったりで、敢えてこのような行動に及んでいます。

実は声を担当されている村上幸平さんのツイートを拝見していて、そこから着想を得た演出になっています(奥義でも薄っすらとリスペクトした要素を採り入れています)。
敵にはもちろん、味方に対しても容赦がない(こともないですが)アマゼロトのキャラクターがとても分かりやすく表現できた演出になったと思っています。
最後のカットは、幻獣の死体や武器を含む全体のシルエット、味方の視点であることを考慮してやや引きのアングルにしているのですが、これ以上近づいたらアマゼロトのあの表情に中てられていたと思うので丁度良い塩梅だった気もします。(表情としては今回の演出の中で最もお気に入りです)

公式Twitterによる「紹介動画」


―― アマゼロト(バースト)のデザイン解説でした!激★魔宴召喚『敗北と雪辱と』は、2023/3/7(火) 14:59まで開催です!

続いて、「魔宝石セット(無料おまけ付き)」で入手できるラウムのホワイトデー衣装の解説です!

ラウムホワイトデー衣装「任侠貴族の一張羅」

「大切な人に丁寧にお礼をするのであれば、貴族のラウムはきっと正装をするでしょう!」ということで、ラウムにはホワイトデーにちなんだ白を基調としたフォーマルスーツに身を包んでもらいました。
背後にいるご両親の装いにあわせて、シンプルなネクタイではなくジャボのようなタイをつけ、金の装飾をふんだんに取り入れました。
ただ、貴族の衣装でもラウムらしいかっこよさは表現したいと思い、金の模様をトライバル調のデザインにしたり、腰元にチェーンの装飾をつけたりと彼の個性は大事にしました。
せっかくの正装なので髪型もアレンジしてほしくなり、普段より軽めのセットにしました。衣装がきっちりしているぶん、髪型を少し遊ばせることで固くなりすぎないようにしています。


―― ラウムのホワイトデー衣装解説でした。

続いて、イベントクエスト『龍馬相搏、腥風不已』のコンセプトアートについてです。

コンセプトアート『龍馬相搏、腥風不已』

イベントストーリーを読んだときに、衝撃が走りました。
『あのアマゼロトが…負ける…!?』とかなり驚いたのを記憶しています。
始めはいつものような表情で戦っている図を考えていたのですが、ストーリーを読んだときの衝撃を思い出し、それと同時に『不適な笑みが多かったアマゼロトの、新しい表情をお披露目できる貴重なチャンスかもしれない…』と考え、今回の表情に舵を切りました。
ストーリーの中で、アマゼロトなりに自分の個や、戦う理由などを考えている描写もあり、少しだけ「戦うだけではない、人間らしさ(実際はメギドですが、心の内面表現の文章上の表現です)」も出せるよう、汗や傷など、今までアマゼロトを描くうえで描写のなかったパーツも加えています。
結果、かなりしっかりとしたアクションシーンを描けたかなと思っています。

今回は、各キャラクターの表情にもこだわっています。特に冒頭でお話したアマゼロトの表情は、追い詰められてはいるものの弱々しさは感じさせないように、ライターも含めアートチームメンバーとも丁寧に確認しながら描いていきました。

対してチンロンも猛攻を繰り広げる、力強い表情を浮かべており、彼のかっこよさが伝わっていると嬉しいです。
彼の特徴であるサラサラな髪の毛と髭の躍動感には非常に拘っており、シャッと線を引いては、「違うな…」と消す、という動作を繰り返していました。
結果、マンガの集中線効果のように作用し、チンロンの躍動感も出せたかなと思っています。
また、チンロンから突き出される槍の臨場感もしっかり出したくて何度も修正を繰り返し、バランスを確認しながらパース感を表現しました。
エリゴスはアマゼロトの背景を理解したうえで「負けるな」と、彼女なりのエールをアマゼロトへ送っています。

ワクワク、ハラハラしながらこちらのイラストを見ていただけていたら幸いです!


―― イベントクエスト『龍馬相搏、腥風不已』のコンセプトアート解説でした。

それでは、次回の更新もお楽しみに!

■バックナンバー

前回のデザイナーだより
グレモリー(ラッシュ)、コンセプトアート『信頼と可能性』

ウァラク(カウンター)、バレンタイン衣装(2023)

「デザイナーだより」一覧



タイトル メギド72
ジャンル 絶望を希望に変えるRPG
対応OS iOS/Android
推奨環境 iOS11.0以降 / Android5.0以上
(RAM2GB 以上) ※一部端末除く
価格 アイテム課金制
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