デザイナーだより vol.85

今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴＋召喚『ねぇ…わたしを見て、わたし以外見ないで』で登場のティアマト（ラッシュ）、イベントクエスト『それはイビツな愛の結晶』のコンセプトアートと、現在販売中の「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるグシオンのフォーマル衣装について解説します！

ぜひ、ご一読ください！

リジェネレイト前の少女感を残しつつ、「一昔前の新婚さん」をテーマにデザインしました。

より家庭的な印象が出るように、割烹着をモチーフにした上着を着ています。新婚の気分に浸って見えるように、丸みを帯び、フリルのあるエプロンにしました。

そして、左手の薬指には指輪をはめています。本来の意味である「結婚の証」を意識しているわけではなく「結婚しているヴィータがみんな付けている」という、ぼんやりとした感覚から取り入れています。ソロモンがメギドを召喚するときに使うのも「指輪」なので、ティアマトにとって心を支えるお守りのような意味合いもあると考えて、胸元の飾りなども指輪をモチーフにしたりと、要所要所で指輪をイメージした飾りを取り入れてみました。
スリッパも、実は左右で１つのハートになるようにしており、ティアマトの愛、ハートをモチーフにしています。

★6では、モチーフである海洋生物、海竜の印象が出てくるようにしていますので、アジトにお迎えした方はぜひ進化させて見てみてくださいね！

リジェネレイト前の海竜のイメージはそのままに、色味を白金寄りにして、体全体を結婚指輪のようなイメージにしました。
尾についている金の飾りは、テトラポットやマキビシをモチーフにしました。
また、尾の先にある発光しているリング、腹部のリングなど、ところどころに指輪をイメージした輪をつけています。
指輪をイメージした輪のデザインは、リヴァイアサンのメギド体の頭の上の輪を参考にデザインを起こしています。ティアマトが海竜と海にちなんだモチーフのメギド体なので、海といえば…と考えて真っ先に思い浮かんだのがリヴァイアサンでした。

モーションデザインのコンセプトについて

ソロモンさんへの愛がさらに重みを増したティアマトを表現するにあたり、想いのベクトルを強調する方向性で考えていきました。
演出や仕草等から「愛の力」を感じてもらえると嬉しいです。

[スキル]
魔力の濁り水に"想い"をギュッと込めて味方に振舞います。
シフト前後で演出の大まかな展開をある程度共通させつつ、表情やエフェクト等での差別化をすることで、愛憎による変化を比較できる内容にしてみました。
瓶にフォトンを込める仕草などでも心情の差を表現しているので、入手した方はぜひ細かいところまで見ていただけると幸いです。

[覚醒スキル]
◆シフト前
リジェネレイト前から引き続き味方を蘇生させる性能だったため、リジェネレイト前の覚醒スキルで作っていたスープを携帯して、少量をカップに注いで渡すというような案を当初考えていました。
しかし、しゃもじを持っていることを活かそうということで、白米を炊いて盛り付ける案が出て現状の演出になりました。
箸がしれっと出てきますが、白米といえば箸！ということで、ティアマトがソロモンさんのためにヴァイガルドの多様な食文化や東方の地で知見を得たということでご了承いただければ幸いです。

◆シフト後
リジェネレイト前の6連撃より苛烈な8連続攻撃ということで、武器を手放し拳で殴打する表現にしました。
連打数の増加に伴い攻撃のテンポ感を上げたかったことや、リジェネレイト前のお玉で殴りつける演出と差別化する狙い、実は武器より拳の方が強かった的なギャップ…といった意図があります。
途中ティアマトの背後にゴリラのような影が現れますが、これはティアマトの"愛の力"（ソロモンさんの敵に対する殺意）が顕現した存在です。
なんでこんなに可愛い女の子があんなゴリラを…？と思われる方は、ぜひ常設イベント「ドキドキメギドの保健教室」等でティアマトについて知っていただけると幸いです。

[奥義]
リジェネレイト前の演出が可愛らしさとホラーチックな描写が混ざった展開や第四の壁に干渉するような独特な表現だったため、今回はその発展形のような見せ方にしてみました。
今回のティアマトの性能は、シフトの前後を比較的頻繁に入れ替えることができます。
そこで演出前半では、可愛くこちらに近づいてくるステップの間にもうひとつの姿ともいえる偏執的な様子をカットインすることで、性能面を踏襲した要素を取り入れつつ、ホラーテイストな演出にしました。
後半ではさらにもうひとつの部分を強調して、愛がどんどん重くなっていくさまを表現しています。
ソロモンのモデルを出すか否かも議論を繰り返しましたが、、最終的に出さないことになりました。
ティアマトからソロモンへの一方的な感情という意味で考えると、現状の案の方が関係性を表現するには適切だったのかなとも思います。
ただ、ソロモンという存在が強く感じられる演出にはしたかったので、演出後半では「ソロモンさん」のテキストが浮かび上がり視覚的に強い印象を与えられる表現を目指しました。

公式Xによる「奥義」モーション

[勝利]
冒頭は勝利ボイスの印象から連想された展開で、敵に向ける憎悪の視線から一転、ソロモンさんへ向かう一途な愛への切り替わりの早さが感じられるカットになっています。
奥義とは違いソロモンが出演していますが、状況説明的な側面として収めるためにあまりソロモンが目立たないようにして、あくまでティアマトの演出ということが強調されるように意識しました。
他のメギドとソロモンがハイタッチするのを見ていたティアマトの、私もしてほしい…と胸に秘めていた願いを、リジェネレイトを機に少しだけ積極的になって行動に移す、というようなシチュエーションです。
ハイタッチ前後の仕草はとても悩みましたが、控えめにハイタッチを要求→ハイタッチ後は嬉しさのあまり身悶えする、というのがティアマトの行動として一番しっくりきました。

公式Xによる「勝利」モーション

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――　ティアマト（ラッシュ）のデザイン解説でした！激★魔宴＋召喚『ねぇ…わたしを見て、わたし以外見ないで』は、2024/6/13(木)14:59まで開催です！

続いて、イベントクエスト『それはイビツな愛の結晶』のコンセプトアートについてです。

不穏なBGMに合わせて何かが起こりそうな…見えないところで何かが動いているような…。そんな不気味なイメージが出るように制作をしていきました。
寄生幻獣のせいで様子の変わってしまったティアマトを中心に、彼女の不安定な心へ話しかける偽物のソロモンの不敵な笑みを大きく描いて怪しげな色味でまとめています。
余談ですが、偽物とはいえ普段とは打って変わったソロモンの表情を描くのはとても新鮮でしたが、服装と表情のバランスで想像以上に悪人感が出てしまい、少し困惑したのを記憶しています。

アリオクとネルガルはコシチェイの残した資料を見つめています。浮かんでいる液晶画面はコシチェイのイメージで緑色にしました。
ティアマトが抱いているのはシナリオ内に登場する幻獣です。
普段は大きなおひつに隠れていますが、イラストでは全身を見せたかったのでティアマトと共に画面越しにこちらをじっと見つめさせてみました。

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――　イベントクエスト『それはイビツな愛の結晶』のコンセプトアート解説でした！『それはイビツな愛の結晶』は、2024/6/13(木)14:59まで開催です！

続いて、「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるグシオンのフォーマル衣装の解説です！

良家の子女をイメージしてデザインを起こしていきました。
また、グシオンらしく演奏会を連想させるような衣装感にしたく、派手すぎず、上品にまとめるように心がけました。

つい筆が乗ってしまい、たくさんのアイデアを出しましたが、普段のグシオンともシルエットが異なって良いという理由でD案をベースにまとめています。
最初はメギド体の蛇の要素が腰にあったりなど、目立つところにアクセントとしてメギドらしい毒気があったのですが、まとめていくうちにお花を中心とした、より華やかなイメージになっていきました。（蛇は帽子に移動しました！）
足元も、タイツを履かせることで普段のグシオンの印象から垢抜けた雰囲気を出しました。
イラストはアンティーク、アール・ヌーヴォー、スウィングジャズと３つのキーワードを元に構成していき、今までの衣装イラストにない雰囲気に仕上げられたんじゃないかなと思っていますので、ぜひ見ていただけると嬉しいです！

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――　グシオンのフォーマル衣装解説でした！

それでは、次回の更新もお楽しみに！

■バックナンバー

前回のデザイナーだより
歌唱衣装『みんなで一緒に』、歌唱衣装『惡ノ流儀 厄災ノ調』

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