デザイナーだより vol.79

今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴＋召喚『天翔ける朱焔雀に集え！東方メギド大集結』で登場のチューチャオについて解説します！

【1/26追記】
お待たせしました。
イベントクエスト『自由への飛翔』のコンセプトアートと、現在販売中の「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるバールゼフォンの正月衣装の解説を追加しました！

ぜひ、ご一読ください！

チューチャオはカクリヨの隠密方トップという設定だったので、隠密行動をするのにふさわしいビジュアルを考えました。翼が生えているメギドは今までにもいましたが「朱焔雀」の名にふさわしく大きな翼で羽ばたいてほしいと思い、また、翼をしっかりと使うなら、鳥としての動きもきっちりこなせるように鳥のあしにしました。人間（ヴィータ）らしさを保ちつつ、人間離れしたビジュアルにすることで、隠密として空からも地上からも活動できる姿にしました。
髪型も鳥をイメージして、冠羽のような前髪になっていたり、結んで下に流している部分は尾羽のイメージになっています。
和風要素としてかんざしで髪を留めています。
今の髪型になるまでに検討した案がたくさんあるので、せっかくなので公開します！

THE・くのいちのイメージでデザインしており、ネックウォーマーで口元を隠し、あまり表情が読み取れない印象にできればと思いました。
東方編のメギド共通の花モチーフですが、カガセオへの忠誠心の高さやプロフェッショナルに自分の仕事をこなすイメージから椿を選びました。
顔のメイクは歌舞伎から着想を得ました。茶色の隈取は人間以外の妖怪変化や鬼、亡霊などの不気味な役に使われるそうで、人間離れした要素が多めのチューチャオにぴったりだと思いました。
あくまでデザイン段階の設定ではありますが、武器は自分の翼から羽根を抜き、手裏剣のように投げているようなイメージでした。

朱雀というテーマを与えられた際、鳥の姿をしたメギドの中でも「炎」まで要素が重なるフェニックスと差別化を図りたいと思い、筋骨隆々な鳥人のイメージでデザインしました。
ヴィータ体がくのいちなのでメギド体も忍者モチーフを選んでいます。また、歌舞伎をイメージした模様もデザインに取り入れています。
仮面を被り力を封じているのですが、進化後は力が解放された姿を描いたのでぜひ進化させて楽しんでいただければと思います！

モーションデザインのコンセプトについて

チューチャオの実直な気質と忍者然とした風貌の印象をコンセプトにしつつ、翼をもつ他メギド達の中でも特に飛ぶことに長けていることを感じられるように目指しました。
飛行する演出がメインになる関係で上昇と下降が頻繁にあるため、緩急や軌道に変化をつけて似たような構図にならないように意識しています。

[スキル]
チューチャオの特徴の一つでもある鉤爪を強調する演出にしたかったので、爪で切り裂く攻撃方法にしました。
風を纏うことで普段よりも飛行能力を高めて攻撃の威力を上げつつ、その風を敵前で放つという展開で突風付与の説得力を持たせています。

[覚醒スキル]
地形無効の効果を表現するにあたり、上昇気流が発生しているような演出を考えていて、チューチャオの原典でもある朱雀をモチーフに、火の鳥を上空に向けて召喚して風を起こす内容にまとまりました。
九字護身法印を参考にした印を結ぶ所作は、この演出では集中力を高めるルーチンであったり、フォトンを練るような意味合いといった位置づけとして考えています。

[奥義]
翼や飛行すること自体を強調したかったので、羽根クナイを翼の末端に付随させて、そこから火を噴き出して高速で飛行するという演出にしてみました。
この表現は航空ショーのスモークから着想を得ていて、飛び回るのが速くても火の軌道が残ることで画面映えする狙いもあります。
クナイは普段は羽の間に隠しているという設定で、アタックや覚醒スキル等で使用する際は翼からクナイを取り出すようにしています。
実はチンロン、シェンウー、バイフー、チューチャオはそれぞれ変身の際に取るポーズにテーマがあり、原典でもある四聖獣が司る方角を上下左右に当てはめて武器などで指し示すようになっています。（言われてみれば…くらいのこだわりではあります）

公式Twitterによる「奥義」モーション

[勝利]
前半はきっちりとした顔の仕事モード、中盤はお菓子が好きな柔和な感じ、後半は二つが入り混じったような雰囲気の演出です。
本人は隠れてお菓子を食べているのはバレていないと思っていたので、最後のカットではやや焦り照れな表情になっています。
携帯するのが容易そうで、多少保存もできそうなお菓子ということで、もなかを採用することになりました。
演出で使う小物類は毎回モデル班にお願いしているのですが、もなかをとても美味しそうに作ってもらえているので、是非そこも注目していただければと思います。

公式Twitterによる「勝利」モーション

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――　チューチャオのデザイン解説でした！

続いて、イベントクエスト『自由への飛翔』のコンセプトアートについてです。

母親への憂慮、カガセオへの忠誠とそれぞれの想いに心を乱されながらも、戦い続けてきたチューチャオの悲痛な眼差しをメインに置きました。
チューチャオ自身や母親の行動の動機、アンダカが隠し続けてきた約束が表に出てきたり、カガセオやモレクたちの局面が大きく動くシナリオでしたので構図を考えるのに難航しました。
登場するキャラや印象に残るシーンも多かったので、構図ラフを数案起こしました。今回はそのラフをいくつかお見せしたいと思います。

コルソンのぬいぐるみとの戦闘や、カガセオとチューチャオとの対面をパターンを変えて描写しています。
こうした構図ラフをチーム内で意見を出し合いながら、シナリオに一番合うものを選んでいきます。
最終的にチューチャオとカガセオ、モレク、という構図で決まりました。
シナリオの最後でカガセオの元に飛んでいき懇願しているシーンをイメージしています。
背景では自我を取り戻したカガセオと、堅い信念を持つモレクが強い眼差しで対等に向き合っています。
この2人が真の同盟を組む、という意味も含めて表情や雰囲気が強く伝わるように大きく横顔で描画しました。
渦巻く戦況を画面の色味を抑えることで表現し、チューチャオに微かな望みの輝きのように淡く光を当てることで、彼女の本当の願いを描いています。

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――　イベントクエスト『自由への飛翔』のコンセプトアート解説でした！

続いて、「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるバールゼフォンの正月衣装の解説です！

モダンでレトロな服装をしたオシャレなお兄さんが、ニヒルな笑みを浮かべて江戸っ子口調で喋り出したらギャップがあってかっこいいな！と思い、「モボ・モガ」「ハイカラ」「レトロ」を意識してデザインを起こしています。
着物全体はモダンな色味で統一しつつ、差し色で彩度の高い色味や、大きな模様を入れてアクセントにしています。
とはいえ普段からキュビスム的な絵を描き、カラフルな色使いに長けた絵描きでもあるので、その要素も取り入れたく、モダンながらもカラフルになるように模様や全体の色を決めるのに意識してこだわりました。
顔の絵の具は歌舞伎の隈取りを意識して両頬に入れました。模様や装飾に目玉や蝶を入れたりと、メギド体の要素も散りばめましたので、ぜひ、3Dでも全身を見ていただけると嬉しいです！
イラストはトーア公に絵師として囲われてた過去から遊郭を連想し、美しさを追い求めて絵を描き続ける浮世絵師のイメージが浮かび、障子や提灯で遊郭感を出しています。
ライティングも妖しく、でもどこか儚げな絵になるようにこだわっていますので、ぜひ見ていただけると嬉しいです！

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――　バールゼフォンの正月衣装解説でした。

それでは、次回の更新もお楽しみに！

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前回のデザイナーだより
ベルゼブフ、７２ヶ月記念衣装

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