デザイナーだより vol.70

今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴＋召喚『研鑽重ねろ！料理の道に終わりなし！』で登場のニスロク（バースト）とイベントクエスト『真味、ただこれ淡なれば』のコンセプトアート、現在販売中の「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるアロケルのパジャマ衣装について解説します！

ぜひ、ご一読ください！

リジェネレイト前は「山で遭難したときに突然大きな獲物を持って現れて鍋を食べさせてくれる謎の男」で「大きな包丁が似合う」ところから中華寄りの料理人スタイルでしたが、今回は肉屋をイメージしたレザーエプロンを装着したスタイルにしました。
そして、元々あった山籠もりの要素から、今回は雪山も目指せるように寒冷地仕様のファーがついたコートを羽織っています。

どんな料理を作るのかを考えながらデザインしているときに、とろ～りとろける熱々のチーズを食べる姿が浮かびました。となれば、ラクレット等を振る舞ってもらいたい…ということでチーズナイフをイメージして武器には穴が開いています。
料理人としての個性を存分に出しつつも、スタイリッシュなところは変えたくなかったのでクールな黒をメインとした配色にしました。また、エプロンの紐を背面でリボン結びにして、料理の邪魔にならないけれど、リジェネレイト前の紐みたいに動きにあわせてひらひら動く要素を用意しました。
ちなみに今回の咥えている葉のモチーフはヤナギタデで、蓼食う虫も好き好きのタデです。

リジェネレイト前と同じ心臓の姿をしていますが、希少部位をイメージして真っ黒にしました。
美味しい希少部位の臓器…白レバーが真っ先に浮かびましたが、白で羽が生えていると可愛らしくなってしまいそうなのと、素直な美味しさよりはあまり食べられてはいないけれど好きな人はとてつもなく好きな珍味というイメージで黒色の臓器になりました。
今回もしっかり金の矢で串打ちされています！矢じりの材質がクリスタルになったことで、何か特別な料理が出そうな雰囲気を感じていただければと思います。

モーションデザインのコンセプトについて

ニスロクは料理に対する尋常じゃないストイックさが魅力でもあるので、今回もひたすら敵を料理することを軸に考えています。
ただ、料理と戦闘というのは本来並行して行われるものではないので、そこの違和をコミカルさで埋めるような形にしたいと思いました。
ニスロク自身は大真面目だけど、周りの味方からしたらそのストイックさが常識外れにも見えるような雰囲気を表現できたのではないでしょうか。

[スキル]
元々は両手の包丁で敵を三枚おろしにするような演出を考えていたのですが、単体HP吸収という特徴を拾い切れていないと悩んでいたのですが、チーズフォンデュというアイディアが浮かび急遽そちらに変更してもらう形にしました。
その結果、小物がたくさん必要になったため、作成いただいたモデル班の方には感謝しております。
演出上、鍋に入れているのはチーズだと明確に伝わらないと問題があったため、大きいサイズで鍋に投入しています。
また、チーズフォンデュには白ワインを入れると知り、ボトルから注ぐ演出を追加しました。この演出は追加しなくても表現としては成立するので、個人的なこだわり要素でした。
ピックを投げる部分はフルフルの覚醒スキルを見たニスロクが採り入れたという裏設定的なものがあります。
最後にチーズフォンデュを手渡してくる部分は、相手が受け取りやすいようにしているニスロクの配慮を出しながら、画面としてニスロクの体が具材の背景となって、どの背景でも安定した見映えになるように意識しました。

[覚醒スキル]
性能的に渾身の一撃という感じでしたので、背負っている大きい包丁で敵を一刀両断にするというストレートな演出にしました。
ただ、それだけでは物足りないので、いくつかニスロクらしさを出しつつ最後の一撃が強烈に見えるように表現を重ねる形で構成しています。
食材への感謝（敵ですが）を込めて合掌し、光のまな板を顕現させて敵を縛り付け、まな板の鯉ならぬまな板の幻獣として調理します。
大きい包丁を構えるところは、今からこれで斬るということを強調しつつ、その後の振り上げも下から見上げるアングルでまさに振り下ろされる直前といった様子を表現しました。
マップでまな板が埋まってしまうことを避けるため背景を暗くしたのですが、結果的に精神が研ぎ澄まされているような情景にできたので良かったです。

[奥義]
自身の料理に感銘を受けるという展開自体は、リジェネレイト前の演出を連想しますが、フォトンを使ったり、味見後に宇宙を感じるという分かりやすい見せ場を作るようにしてリジェネレイトしても変わらず料理一筋の様子をコミカルに表現してみました。
フォトンを調理に使うという案はかなり前から考えていて楽しみにしていました。ところが、いざ使うとなると意外と悩んでしまって、当初はチャージフォトンやスキルフォトンを刻んだり輪切りにして入れようと思ったことも。最終的に、奥義なので輝くアタックフォトンを隠し味として最後に振りかけるというのが一番目立って面白い見え方にできると感じて現状に落ち着きました。
具材のモデルは、リジェネレイトにあわせて作ってもらっていたものの他の演出で使う場面がなかったので、少し強引ですがスープの具材としてまとめて投入して出番を作りました。
公式Twitterによる「奥義」モーション

[勝利]
即興で周りにいた食材（何の肉かは敢えて言いませんが）を料理して提供してくれるという、戦闘に参加した味方だけが味わえるグルメな演出です。
リジェネレイト前の勝利演出でも料理を振る舞ってくれるのですが、今回はより調理している様子を追うような演出にして料理人であることを強調しています。
出来上がった料理を差し出すものの制止して、レモンを掛けて仕上げてから改めて差し出すという展開で、妥協を許さない姿勢を表現してみました。
前回は表情が硬かったのですが、今回は堅物そうなイメージは残しつつも料理を振る舞う相手を意識した感情を見せてくれるようなっています。
公式Twitterによる「勝利」モーション

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――　ニスロク（バースト）のデザイン解説でした！激★魔宴＋召喚『研鑽重ねろ！料理の道に終わりなし！』は、2023/6/12(月)14:59まで開催です！
続いて、イベントクエスト『真味、ただこれ淡なれば』のコンセプトアートの解説です！

「何か」が足りない…そう思い悩むニスロクと、料理を彩る食材たちを画面に構成しています。
ニスロクの迷いを見抜いた謎の老人の後ろ姿を見せてスポットライトのように光を当てることで、今回のニスロクと老人の不思議なやりとりを表現しました。
うしろには生き生きとした幻獣たちを描写し、食に対して並々ならぬ関心を持つシトリーと対峙させることで、ニスロクの信念「『食事』とは『生きる』こと」を体現させています。
食べるために狩る…この弱肉強食の儚さをイメージしてみました。
ソロモンが驚いた顔をしているのは、まだ未完成だというスープを飲んだ時の表情です。
匂いを嗅ぐだけでヨダレが出る…そんな香りを壺からの湯気で表しています。
煮込まれた食材たちが溶け合うスープの壺の前で料理に真摯に向き合うニスロク…その悩んだ表情がどう変わっていくのか…ぜひイベントを楽しんでいただければと思います！

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――　イベントクエスト『真味、ただこれ淡なれば』のコンセプトアート解説でした。イベントクエスト『真味、ただこれ淡なれば』は、2023/6/13(火)14:59まで開催です！
続いて、「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるアロケルのパジャマ衣装の解説です！

アロケルといえばお昼寝大好き代表格の一人…ぜひパジャマで…！ということで、ゆったりとしたパジャマとふわふわのナイトキャップを着てもらいました。
快適な眠りのために肌触りの良いもこもことした素材感を意識してデザインしています。
肩には体を冷やさないようストールをかけて、ぬいぐるみ質感のメギド体スリッパで足元まで防寒対策バッチリです。
寝るときの衣装なので目に優しい色味にしたく、淡い青と白でまとめています。案出しの段階ではクリーム色や黒などもありました。

武器も眠り関連のモチーフになっています。
リジェネレイト前は「おやすみの夜」をデザインに取り入れています。お休み前に数えるかわいい羊と、羊を囲う柵をイメージしています。実は羊をよく見ていただくと、アロケルのようにアホ毛がピョンと出ています。
リジェネレイト後は「おはようの朝」です。夜明けの太陽の光をイメージしたデザインの模様や目覚まし時計を取り入れています。
普段の衣装でどっかりと座って眠る豪快なお休みも魅力的ですが、パジャマ衣装でより快適な睡眠を楽しむアロケルもぜひアジトで見てみてくださいね！

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――　アロケルのパジャマ衣装の解説でした。

それでは、次回の更新もお楽しみに！

■バックナンバー

前回のデザイナーだより
バイフー、フォーマル衣装（2023）、コンセプトアート『吼えよ、カクリヨの白い虎』

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