デザイナーだより vol.62_01

今回のデザイナーだよりは、現在開催中の激★魔宴召喚『この身挺するは死中に生を求む術であり』で登場のシェンウーと、現在販売中の「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるアスラフィル、バラキエルのハロウィン衣装について解説します！

ぜひ、ご一読ください！

東方編のメギドには武闘派が多いので、知的で柔和な印象の褐色眼鏡男子にしました。
肌の色や衣装の色合いと対比させるために髪や瞳は色素を薄くして、物腰やわらかな雰囲気が出せればと思いました。
防御に特化した性能やシェンウーの性格から、命をかけて源義経を守った弁慶が思い浮かび、そのイメージでフードを被せました。フードだけでなく首元にも布のひらみがほしいと思い、マフラー型にしています。
腰帯は着物の帯と結び方と同じにしたり、根付のイメージの飾りを付けたり、小物も東方のメギドらしくなるようにこだわりました。
玄武なのでキーカラーは黒です。
差し色には瓶覗（かめのぞき）という淡い藍色を選びました。キーカラーの黒を損なわない色味なのと、名前も瓶（＝亀）で面白いかなと思いました。
モチーフの花は花言葉から、ウスベニアオイにしました。
ウスベニアオイの花脈が血管のように見えたので、脈の形と六角形を組み合わせたデザインの模様にしました。
他にも、亀甲竜という亀の甲羅のような多肉植物をモチーフに使っています。
六角形は他にも所々に使っていて、眉と眼鏡のフレームを合わせると六角形っぽく見えるようになっているのが密かなこだわりポイントです。
装飾の石の部分は黒曜石のイメージで、光に当たると真珠のように光って綺麗に見えればと思いました。
武器は蛇矛と亀の甲羅イメージの盾で玄武を表現しています。

モチーフは亀、黒曜石、そして四神の北方の玄武。防御力が高く、決して崩れ落ちることのない山のような安定感と重量感があり、無敵のような存在というイメージでデザインしました。
ヴィータ体が温厚なイメージなのでメギド体は厳ついイメージにしてギャップ感を出せればと思いました。
しっぽの蛇はヴィータ体のフードのように首に巻き付き、動きの遅い本体の代わりに素早く周囲の様子を知覚します。
甲羅は亀甲竜という植物のイメージで、蛇もツルのようなイメージで部分的に植物化させています。

モーションデザインのコンセプトについて

守りに長けており、大きな盾が目を引くデザインと、やや畏まった自律心の高そうなキャラクター性を軸に、演出を考案していきました。
蛇矛も装備しているのですが、攻撃技が無いことや守りに重きを置いている雰囲気を強調する為に盾が映えるカメラワークを重視しています。
先述のキャラクター性や、重厚感のある武器から派手に動くような演出とはあまり相性が良くない為、その分決め絵となるポーズにこだわって堂々とした印象になるように意識しました。

[スキル]
アーマー増強という特殊状態と、アーマーがある時にかばう特性に着目した演出になります。
呼吸を整えることで気を高め守りの力を引き出します。
大盾を片手で扱うという部分で、あまり軽く振り回しすぎても重厚感が感じられませんし、盾に振り回されているように見えるのも強さを感じられない為、説得力とキャラクター性を考慮しつつ丁度良い挙動を探りつつ作成していきました。

[覚醒スキル]
シェンウーのデザイン元であろう玄武は亀に巻き付いた蛇という姿をしているので、そこから着想を得て盾を亀、蛇を蛇矛に見立てた演武という演出を考えてみました。
守りと攻めの柔軟な切り替えは、盤石な守りを体現しているイメージです。最後に盾をかざして戦旗を付与するのも、守りを意識してのことです。

[奥義]
玄波武という二つ名から、水と盾を使った派手な演出を考えていきました。
盾を地面に叩きつけ波を起こし、守りの象徴である盾を水で生成することで、シェンウーの護ることへの威信を示すといった設定です。
演出全体を通して盾を使った演出が多く、印象差が付けづらいという懸念があった為、それを払拭する意図としても水のエフェクトが画面映えする演出を目指しました。

[勝利]
普段は物腰柔らかな印象がありつつも、味方を守る際には頼りになる凛々しさが前面に出ているのではないかなと思い、戦闘終了後の情緒の変化を演出にしてみました。
「眼鏡をクイッと整える」「軽い会釈」といった、シェンウーにやってもらいたい所作詰め合わせで「古文の先生」感を出してみました。

公式Twitterによる「紹介動画」

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――　シェンウーのデザイン解説でした！激★魔宴召喚『この身挺するは死中に生を求む術であり』は、2022/10/6(木) 14:59まで開催です！

続いて、「魔宝石セット（無料おまけ付き）」で入手できるアスラフィル、バラキエルのハロウィン衣装の解説です！

「ゴーストプリンセス」というイメージで制作をしました。
ダボっとした袖がゴーストの袖っぽい…と思い、ゴーストをモチーフにして、ゴシック×ギターでヴィジュアル系のテイストに方針を決めました。
普段足元が見えない衣装なので、よりモーションのステップが映えれば…と思っていたので、完成したモーションを見てガッツポーズを決めていました。
モーション内の華麗なステップが、よりわかりやすいかと思うので是非着せてみてくださいね。
また、普段のぽやぽやとした柔らかい印象とのギャップを出せればと考え、クール系にまとめました。メギド体の羽のような装飾も取り入れることで、ギャップを感じさせつつアスラフィルらしさを出せたかと思います。
また、楽器にも所々ハロウィンらしい模様を入れたりしているので、是非後ろ姿も見て頂けると嬉しいです！

アジトTVでも軽く触れましたが、イラストでは狼男ロキと吸血鬼アクィエルに登場してもらいました。
ハロウィンなので、ロキは狼少年や人狼など、「嘘」と何かと絡められる狼から連想して狼男に、アクィエルはモチーフそのままに吸血鬼のイメージです。
一時はアクィエルに玩具のギターを持たせるか、という案も出ましたが、この状況になった時、バックバンドにも拘るロキが「こっちの方が似合わないぜ」と言ってちゃんとしたギターを渡しそうだね、と没になりました。3人で一緒にアクィエルにギターを教えながら練習したんだろうなと思います。

普段はバラキエルらしく戦闘に特化した装備なのですが、せっかくのハロウィン衣装なので、なるべく可愛いお顔を出すデザインにしようと兜の形は試行錯誤を繰り返しました。
3Dチームにも「なんとかしてこの可愛いお顔を出してあげられませんか…」と色々と無茶をお願いして実現することができました！
衣装は「パンプキンプリンセス」というイメージで制作していました。
幼稚園くらいの女の子が、プリンセスに憧れて着るような衣装感を出せればと、ポンポンをあしらったり、シルエットにも遊びを加えています。
ただ、バラキエルらしいヤンチャさや、子供らしさはしっかり残していきたかったため、動きやすいパンツスタイルにし、小さい子がハロウィンのお遊戯会で着るような衣装感も混ぜています。
活発に動くイメージなので、背中の蔓状のリボンも、動くたびにぴょこぴょこ動いたら可愛くなるようなデザインにしました。

イラストでは、奥の路地からこちらに向かって走ってくるバラキエルを描きました。すでにたくさんのお菓子を大人達に貰っています。実は、ポケットからこぼれたお菓子は地味にバエルが回収しているので、バエルの後ろには落ちていません。
本来子供に配るはずのお菓子なのですが、バラキエルの寄り道が多く、なかなか来ないのでアマゼロトは食べてしまっていた…という設定もあります。アマゼロトなので、きっと子供の数以上用意しているに違いないし、ちゃっかり自分用のお菓子も用意済みのはず！と会議では盛り上がりました。
イラストの状況になる前のストーリーもぜひ想像してみてくださいね。

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――　アスラフィル、バラキエルのハロウィン衣装解説でした。

10月中旬以降に更新予定のデザイナーだより vol.62_02では、ヴリトラとイベントクエスト『継承せし者たち』のコンセプトアートについて解説予定です。

それでは、次回の更新もお楽しみに！

■バックナンバー

前回のデザイナーだより
アクィエル（バースト）、サラ（バースト）、コンセプトアート『離れても、心は繋がって』

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