【6周年】デザイナーだより特別号③「カウントダウンイラストができるまで」

72ヶ月(6周年)を記念した特別号として「カウントダウンイラストができるまで」を公開します!

2024/01/12 18:00
今回のデザイナーだよりは、6周年特別号の第3弾として、カウントダウンイラスト「あと2日!」ができるまでを解説!

ぜひ、ご一読ください!

目次
始めに
下書き
線画
着彩
終わりに

始めに

いつもメギド72をプレイいただいてありがとうございます!
デザイナーの石原です。

記念すべき72ヶ月(6周年)を迎えることができました!
みなさん一人一人が応援し続けてくださったおかげでここまで来れました。心から感謝申し上げます!
号泣するソロモンとシバのイラストを初めて見たときから、もう72ヶ月も経ったんだな…としみじみ思いを馳せてしまいました。

そんな記念すべき日を、メギドたちはどんなふうにお祝いするかな!?と想像を膨らませた結果、お食事処で思い思いに宴を楽しむメギドたちの様子を描きたくなり、馬鹿騒ぎの様子を描いてみました。
メギド一人一人の楽しみ方をじっくり見てもらえたら嬉しいです!

さて、そんな膨らむ想像をキャンパスに描き殴ったのがこちらのラフになります。
このとき、『この辺りでこの子がこうして〜』『この人にはこうしてもらって〜』と想像したものを絵でメモしていきます。
次に、メモをもとにそれぞれの身長を考慮して、どのあたりにキャラクターを収めるかを検討していきます。

下書き

大体のキャラクターの位置が決まったら、それぞれの髪型をざっくり描き入れていき、後ろのキャラクターの見え方に問題ないか?
髪の束の間を掻い潜ってうまく顔が見えるか?などを確認していきます。ここでポージングなども含めて検討します。

よく見るとボティスのポージングが変わっていたり、ボティスとインキュバスに挟まれたマルコシアスがしっかり描き込まれていったりと変化しているのがわかるかと思います。
アルマロスやアンダカたちのテーブルは、ほぼ変わらなかったですね。
こちらのテーブルでは大人の雰囲気で、みんなそれぞれの馴染みの飲み物をお互いに紹介しあって、優雅な時間を過ごしてもらえたらなと思いつつ描いていました。

画面左端で踊っているヴェルドレは、この狭い範囲でどれだけ楽しそうに、華やかに踊って見えるかをポージングや衣装の動きで表現しようと試行錯誤しています。

手前の4人はひたすらグラスの中身を気にせず、浮かれきって遊んでいる様子になるように、液体の動きにもこだわりました!

線画

下書きが済んだら、いよいよ線画です。
今回のイラストでは一番楽しかった工程ですね。(描く題材や手法によって、好きだったり楽しい工程がいろいろ変わるな〜ということに、最近気づきました)

下書きからより一層、それぞれのキャラクターの顔立ちや髪型に合わせて整えていきます。
グラスの中の液体と、グラスのガラスの表現はどうすれば自然な様子に見えるか…いろいろと思案しながら描いていました。
この部分に関しては着彩後もいろいろと試行錯誤しながら進めています。

一番楽しかったのはヴェルドレのドレスでした…!
踊りの動きに合わせて、ドレスのひるがえりを想像しながら、たっぷりのフリルを描いていきました。
こっちを向いているフリル、あっちを向いているフリル、途中から向きを変えるフリル…。動きをつけながら描くのはとても楽しい時間でした…。
また、ヴェルドレの脚にもこだわったのですが、踊る際の適度な筋肉を持たせつつ、美脚になるようにシルエットを探りました。
そして脚の前後の奥行きがしっかり表現できるように、網タイツの網の見え方もいろいろと試しながら描きました。
ぜひ注目して見てみてください!

ボティスの衣装も可愛く魅力的に描けたんじゃないかと思いつつ、画面内の中景の割には、筆が乗りすぎて描き込みすぎたな…と振り返っております。

■突然の解説コーナー!

近景:最も近い手前のもの。基本的には描き込めば描き込むほど情報量が足されて手前に見える。
中景:近景よりも情報量を少なくする。遠くなるにつれ情報量を減らしていくと、遠近感が生まれやすい。

今回、女性陣は酒飲み男性陣よりも画面の奥、つまり中景になるので、情報量を落としたほうが遠近感が出やすいのですが、個人的な楽しさのあまり、中景の情報量が増してしまいました。
ただ、情報量ですべてが決まるのではなく、色や光の表現でも奥行きは表現できるので、この後工程の着彩でしっかり奥行き感を出していきます!

線画ができ上がったら、下塗りの作業を行います。
まずはバケツ塗りでバシャーっと塗っていって、全体の色のバランスを見ます。
肌や瞳の色、髪の色は、既存のイラストからスポイトで拾ってきて塗ります。この方法はインスタライブにてぬまさんも取り入れていました。
今回は衣装や装飾もそれぞれ新たに描いていますが、この色も既存のイラストから拾ってきた色をベースに、それぞれのキャラクターのイメージに沿った配色になるようにしています。

着彩

ここからは着彩です!
影を入れて、ハイライトなどを入れていくと途端に立体感や空気感が生まれるので、ワクワクして作業が捗ります。

ここでは線画のところでも言及した『遠近感(奥行き感)』を色味で作っていきます。

この空間の光源はボティスやマルコシアスの上あたりをイメージしています。
そのため、ヴェルドレやボティス、マルコシアスはほぼ真上から強めにライトを浴びています。
比較して、手前の4人はやや逆光気味になるように意識して着彩していきました。
(カスピエルだけはやや向こう側を見ているので、顔まわりや手に光を浴びています)
そして、奥のアルマロス、チェルノボグ、チンロン、アンダカの4人は奥の少し奥まったテーブル席にいるため、少し暗がりになるようにしています。
手前と奥とでどんちゃん楽しそうな空気感と、大人のしっとりした空気感の差が出るように工夫しました。

下塗りしたレイヤーの上に、影レイヤーを重ね、ひたすら塗り込んでいきます。
さきほど設定した光源に沿って影を入れていきますが、ブラシの透明度を72%にして髪の影を塗り込んでいきました。
また、スクリーンやオーバーレイを27%にしてみたり、いろいろ遊びを取り入れながら作業を進めました。

着彩で一番楽しかったのは、みんなのグラスの飲み物を考えながら描いていたところです。
フラウロス、カスピエル、メフィスト、インキュバスはそれぞれガンガン動きながらドリンクを持っているので、液体の揺れをイメージしながら描くのが面白かったですね。
ぜひ、それぞれ何味を飲んでいるのか想像しながら見てもらえたら嬉しいです!

終わりに

何日間かかけて描いた絵の解説をギュギュッとまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
ぜひこの解説を見つつ、みなさんにもメギド72のキャラクターたちを描いていただけたら嬉しいです!

72ヶ月という長い期間を、ユーザーのみなさんに見守られてメギド72は続けてこられたんだな、と喜びを噛み締めながらこの絵を描くことができました。
キャラクターたちの笑顔に、そんな気持ちが反映できていたらと思います。
72ヶ月、本当にありがとうございました!そして今後ともメギド72をよろしくお願いいたします!

タイトル メギド72
ジャンル 絶望を希望に変えるRPG
対応OS iOS/Android
推奨環境 iOS11.0以降 / Android5.0以上
(RAM2GB 以上) ※一部端末除く
価格 アイテム課金制
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