デザイナーだより vol.76_01

ゲーム内イラストの情報を中心に『メギド72』のデザインの解説をお届け!

2023/10/06 18:00
今回のデザイナーだよりは、現在開催中の召喚特異点『団長はおとうさんと呼ばれたい!』で登場のエウリノームと、現在販売中の「魔宝石セット(無料おまけ付き)」で入手できるレラジェの部活衣装について解説します!

ぜひ、ご一読ください!

目次
エウリノーム
エウリノームメギド体
レラジェ部活衣装「正射必中の弓道衣」

エウリノーム

※掲載キャラクターは★3のものになります
エウリノームはまず、シナリオの立ち絵イラストとしてベルゼブフと同時期にデザインを始めました。
8魔星、フライナイツの団長ということで、デザインでもその強さをしっかりと表現したいと考え、体格はマッシブに、シルエットはトゲトゲしいパーツを配置しました。
第一印象で『強そうなキャラクターだ!』ということが伝わるようにできたと思います。
制作メモには『プロレスラー体型ではなく、引き締まったK1などの格闘技系選手の体型イメージ』と体型について細かな内容が記されていて、当時のこだわりを思い出しました。
当初、赤と黒の配色で制作を進めていましたが、一緒にデザインを考えていたベルゼブフと同じフライナイツ所属なので、共通点を持たせるように白と青をベースにした配色となりました。
エウリノームは様々な伝承で鋭い歯を持つ姿で描写されていることが多いため、彼の剣や肩の鎧などは牙や骨格をイメージして制作しています。
右目には眼帯をしています。眼帯にも牙をイメージするような鋭利な模様を施しました。
進化すると、よりサメの牙や鋸のような刺々しさをイメージして攻撃性が高まったデザインになってくるので、入手した方はそのあたりもぜひご覧ください。
実装するにあたって、3Dでも表現できるデザインにいくつか調整した部分もありますが、当初のコンセプトは変えずにかなりの強さを持ったキャラクターとしてデザインが完成したと思います!

圧倒的な強さを表現したく、基本的に表情は自信に満ちた笑みを浮かべるように考えていました。
コンセプトアートなどでは、一味違った表情を見せているものもあるので、普段との違いを楽しんでいただければと思います。

エウリノームメギド体

※掲載キャラクターは★3のものになります
伝承の中のエウリノームは、『蛇』『死』というモチーフで語られることも多いため、メギド体には蛇や毒のモチーフを入れようと考えていました。
『死』を考えたときに、何もない真っ黒な空間…どこまでも果てしない深淵を感じさせる黒…というイメージが思い浮かんだため、エウリノームのメギド体には大きな虚(うろ)を持たせることにしました。そこに、毒をもつ蛇を本体として住まわせました。
全体のシルエットは、ヴィータ体と同じく見るからにパワーを持っているような印象になるようにデザインしました。
ヴィータ体のデザインでも取り入れた、牙や骨格のようなデザインはメギド体でも反映しています。
また、毒を持っているという恐ろしさも伝わるように、体を覆う表層は流動的なラインを多く取り入れ、うごうごと蠢きそうな一種の気持ち悪さを持たせました。
進化前は静のポージングでありのままのおどろおどろしさを出していますが、進化後は動のポージングで、今にもこちら側に襲い掛かろうとする姿を描いています。ぜひ見比べてお楽しみください!

モーションデザインのコンセプトについて

エウリノームはバールベリト同様に、つかみどころがないキャラクター性かつ、複雑な要素が内包されたメギドだと思います。
ただ、戦闘という窓から彼を覗いたときには、絶対的な自信から来る豪快な立ち回りであったり、堂々とした頼りがいのある姿というふうに見えると思い、そういった要素を鑑みてバトル演出では王道的なカッコよさがコンセプトになっています。

[スキル]
敵の注目を集めるという目的に対して、エウリノームがどのような行動をとるのかということを考えていくと、自分の中にいる仮想エウリノームはシンプルに大声で叫ぶだろうと思いました。
普段から無駄に声が大きくて通りが良いというイメージにも合っていて、彼独自のパワフルな合理性から導き出された結論として説得力があると思いました。
冒頭の喉の調整を整えるのは、先入観でなんとなくお父さん感のある表現だなと思っていて、演出としての始まり感も出せる仕草として採り入れました。

通常時の待機は大剣を肩に掛けて堂々としているポーズですが、反撃状態としては説得力が欠けるため、今回は反撃状態中のモーションも作成することで説得力を補いました。

[覚醒スキル]
覚醒スキルで付与できる恐慌状態から発想し、敵に対して尋常ではない圧(物理的にも)をかけることで屈服させる、というような方向性で考えていきました。
エウリノームの性能の中でも特にユニークな部分でもあったため、デザイン面でも特徴的な眼帯に収めていた力、邪眼を発動させるインパクトのある演出になりました。(邪眼は便宜的な呼称です)
邪眼の力を用いるというだけだと、目を開くという小規模な演出にまとまってしまうので、悠々と敵前に着地してくるという展開を冒頭に入れることにしました。
どこからともなくやってくる印象があったのと、冒頭から大胆さや強者としての圧を表現したいという狙いがあります。

[奥義]
エウリノームは神出鬼没な印象があるため、何故か隣にいるところから演出が始まるようにしてみました。
頭にポンと手を乗せてくるのですが、これは任せておけという意味よりも、お父さんぽい仕草として気に入っている節がありそうです。
実際のところ実力的には頼りになるメギドではあるので、背中を向けて歩く姿でそのような雄姿を表現しています。
バールベリトと違って身につけていた眼帯をあっさり捨てるところが、なんとなくエウリノームのメギドとなりを表していそうですね。
彼らにとっての眼帯は、バトル演出としては各々の切り札を隠しておくための謂わば鞘のような役割としての側面を持たせている都合上、あっさり取るようにしていますのでご了承ください。
奥義のメインとなる魔法陣を展開する演出については、剣と魔法陣を鍵と錠に見立てて、開錠=真の力を解き放つ表現にしてみました。
スキルと覚醒スキルで大剣の見せ場を作れなかったので、奥義では大剣を活用する展開にしたかったことと、エウリノームの醸し出している堂々とした貫禄から、王道的なかっこよさと力強さが強調できそうな現在の演出にまとまりました。
左右の異なった瞳が同時に映るアップカットが個人的に気に入っていて、純粋な闘争心と独善的な冷徹さを内包したエウリノームが表現されたカットになったと思います。
メギド体はイラストだと地面に足を付いているようなポーズではあるのですが、シナリオ上で空中戦を繰り広げていたことや、姿勢を正したほうが威圧的な怖さを表現できると思いイラストから印象を変えて浮遊しているような表現にしています。

公式X(旧Twitter)による「奥義」モーション

[勝利]
ハグをしようと腕を広げて待ってみたものの、相手がハグしてこないのでエウリノームからハグしに迫ってくるという内容です。
ハグ待ちのエウリノームを遠くから眺めたり、最後にはこちらに迫ってきたりと、エウリノームとの”距離”を感じられる演出になっています。
最初の笑顔は目を閉じていると朗らかな印象になってしまい何となく雰囲気が違ったので、薄ーく目を開けるようにしてもらいました。
勝利演出ではエウリノームの父性としての側面を表現したいと考えた結果「ハグという行動をお父さんというロールとして実行している」ような演出を目指しました。
ハグをする相手は特定の誰かというよりは、その時近くにいた手頃な味方が標的にされているのだと思います。
特別ハグをしたいということではなく、ハグをしてあげている自分という構図が何となくお父さんぽくて良いと感じていそうです。

公式X(旧Twitter)による「勝利」モーション


―― エウリノームのデザイン解説でした!召喚特異点『団長はおとうさんと呼ばれたい!』は、2023/10/8(日)14:59まで開催です!
続いて、「魔宝石セット(無料おまけ付き)」で入手できるレラジェの部活衣装の解説です!

レラジェ部活衣装「正射必中の弓道衣」

『レラジェは何の部活に入る?』『弓道部以外ないでしょう!』と即決しました。
偶然にも元弓道部員でしたため、武具の調べ方や衣装イラストのポージングなど事細かに相談しつつ進めておりました。
アジトTVでも軽く触れましたが、和弓では矢を射るまでに「射法八節」という8の動作があり、そのうちの『胴造り』、『弓構え(ゆがまえ)』という動作の中間の動きのイメージでポーズを決めました。

モーションの都合で帽子やフードは必須アイテムだったのと、部活ということで学園感も出す必要があったため、レラジェにはニット帽を被ってもらい、パーカーを着込んでもらいました。
年相応に元気のあるデザインにしつつ、メギドらしさやレラジェの意匠を入れるため、模様には目のマークが入っています。
この季節、(残暑がなければ)屋外の朝の道場はかなり冷え込むため、道着の上からパーカーを着ての練習はよくある光景でした。剣道部の道着とは異なり、生地もかなり薄く、実はとても寒いのです…。半袖の道着の下にヒートテックシャツを着たり、カイロを貼ったり…色々と防寒対策を工夫していたのを思い出していました。
ベースは現実の弓道の装備をモチーフにしつつも、胸当てや袴に装飾や模様を入れたり、弓矢のデザインにこだわったりと『メギド72』らしさというところも盛り込んでみました。
ぜひ、3Dで後ろ姿やこの衣装での動きを楽しんでいただけたら幸いです!

イラストではロノウェ率いる応援団が来てくれていますが、弓道は集中力、静けさが求められる競技ですので今までとは違い、口はギュッと閉じ、グラシャラボラスもラウムも実は声を出さずにグッと堪えています。声を出せない状況ですが、応援が内側から漏れでてしまい、ポーズに出てしまっているような状況を描いています。
レラジェは応援席に誰かいるのは見えるかもしれませんが、このときの彼女は身・心・弓が合一した三位一体の状態(弓道用語で集中力のピークのような状態)ですので、それがロノウェ達だと気付くのは、もう少し後の話かもしれません。

余談ですが、この流れでもし現代にいたら、レラジェとロノウェは同じクラスだったのかな…?ラウムは隣のクラスで、同じ応援部所属でかけつけてくれて、グラシャラボラスは新米の顧問の先生か、近くに住んでるお兄さんかな?など想像するのがとても楽しかったです。


―― レラジェの部活衣装解説でした。

10月中旬以降に更新予定のデザイナーだより vol.76_02では、『カタチを成す想い』『永遠意光~Twilight』の歌唱曲衣装について解説予定です。

それでは、次回の更新もお楽しみに!

■バックナンバー

前回のデザイナーだより
歌唱衣装『混沌より愛をこめて』、歌唱衣装『俺らイケメン』

ダゴン(ラッシュ)、水着衣装(2023)、コンセプトアート『食べて育てて分け合って』

「デザイナーだより」一覧

タイトル メギド72
ジャンル 絶望を希望に変えるRPG
対応OS iOS/Android
推奨環境 iOS11.0以降 / Android5.0以上
(RAM2GB 以上) ※一部端末除く
価格 アイテム課金制
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