【6周年】メギド質問箱特別編⑥

目次

1. メギドラルの作戦について

1-1. ハルマゲドン計画

1-1-1. ハルマゲドン計画とは何か

1-1-2. ハルマゲドン計画で重視されたことについて

1-1-3. 軍団主導で立案・実行されたハルマゲドン作戦について

1-1-4. 実行された作戦の成否についてメギドラル側ではどう捉えられていたか

1-1-5. ハルマゲドン計画とサタンの関係について

1-1-6. ハルマゲドン計画と母なる白き妖蛆、プルトンの関係について

1-2. マモンの第三計画「エクソダス」

1-2-1. 第三の計画とは何か

1-2-2. 魂の炉とは何か

1-2-3. 追放メギドと魂の炉の関係

1-2-4. マモンが一人でやり遂げようとしたのはなぜ？

1-2-5. 第三計画VSフライナイツ

1-2-6. 「彼の世界」に対するマモンの思い

1-3. バビロン計画

1-3-1. バビロン計画とは何か

1-3-2. メインクエスト6章で展開された作戦について

1-3-3. バビロン計画が主流にならなかった背景

1-3-4. 白き妖蛆がバビロン計画を推進しようとした理由は何か

1-3-5. アンチャーターとは

1-3-6. 起動したアンチャーターに違いがある理由は？

1-3-7. アンチャーターの「器」とは

1-3-8. アンチャーターの破壊とその後の動き

1-4. 母なる白き妖蛆

1-4-1. 蛆にとって「生命や個」はどのような位置付けか

1-4-2. 蛆はベルゼブフやソロモン王に好意を持っているのか？

1-4-3. 協力者や手先となる存在との関係はどういうものか？

1-4-4. 実体を得たことで何が起きたのか

1-4-5. 母なる白き妖蛆を説得して止めることはできないのか？

アンチャーターは、護界憲章の技術を盗んで作られた秘密の古代兵器です。製作に関しては一切記録が残っていないため、現在ではこれがどのように作られているのかわからず、同じものを作ることはできません。
メギドの発明なのでハルマには理解できず、ハルマニアでもやはり同じものは作れません。
同じメギドの制作物でもアバドンのように量産されているものとは違い、アンチャーターは製作者によって作られた7つしか存在せず、その分アバドンなどよりはるかに強力な力を持っています。

アンチャーターは中に収めた力を派生的に利用して、器自身を守るために自律的に行動するような作りになっています。
起動すると、この自律行動を行うため身近にある生命を模倣した姿を取ります。アンチャーターには自律行動のため人格のようなものも作られていますが、これは模倣した姿とは関係なく予め備わっている機能です。
製作者としては単純にメギドに極めて従順である全く同じ人格を持たせたつもりだったのですが、実際にはそれぞれのアンチャーターで違う人格を持ち、自分自身の存在に執着したりメギドにあまり従順ではないなど意図しない挙動をしてしまっています。これは、そもそも起動しないことにはわからなかったことなので、とっくに死んだ製作者にも予測できない結果でした。

アンチャーターは全部で7つ存在し、それ自体が「大いなるバビロン」という超存在を収めている器のようなものです。本来意図されている製作物はこの大いなるバビロンのほうなのですが、存在するだけで強力な力を発揮してしまうため、未完成の状態でアンチャーターという器に収められています。
あまりに強力な力であるため器1つでは保持できず、また護界憲章をかいくぐって異世界に持ち込むことを想定していたため7つに分割されました。
アンチャーターで重要なのは、大いなるバビロンをフォトンで実体化させるための「力」を収めているという点です。極端なことを言えば、器がアンチャーターでなければならないということはありません。力を収めることができれば別のものでも代用可能です。

アンチャーターが破壊された場合、中の力が飛び出してその世界の空に一時的に退避します。この状態を劇中では凶星と呼んでいます。

凶星は、メギドラルと融合させたい異世界ヴァイガルドに出現させるのが作戦の前提です。
完璧な成功であれば空に6つの凶星が出現します。最後の1体となるアンチャーターは空に浮かんだ6つの力を自身に取り込み、大いなるバビロンが完成して器から飛び出します。そしてその瞬間、ヴァイガルドとメギドラルを自分の力で融合してしまいます。
メギドラルという世界の座標は大いなるバビロンの中で最初から設定されているので、アンチャーターはすべて異世界側で起動され、すべてそちらで凶星になるというのが本来想定されている運用です。
ちなみに劇中では言及されていませんが（製作者が死んでいるので登場人物は誰も知らないことですが）、凶星の状態はあくまでバビロン完成までの一時的な退避にすぎず、そのままでは少しずつ蒸発して消滅します。それでも機能を損なわないまま数百年程度は保ちますが、アンチャーターをあえて数百年という時間差で起動させてしまえば、一応それで大いなるバビロンの完成は回避できます。

アンチャーター自体が自律的に行動できるため、かなり柔軟に展開を変えることもできます。
たとえばアンチャーターの起動自体はメギドラル側で行い、自分でヴァイガルドに行ってもらう、などです。最後の1体となるアンチャーターは、動き回りながら空の力を回収することができます。そのため凶星がメギドラル側で発生した場合でも、ある程度のリカバーが可能です。最終的に、自由に動けるアンチャーターがヴァイガルドに侵入した瞬間、残りすべての凶星を取り込めればいいわけです。
そうしたリカバーを行う可能性も考えられ、ロクスはメギドラル側で起動され、役目が来るまで存在を隠されていました。
ロクス以前にその目的で起動されたアンチャーターは起動に失敗し、ファーストに続いて所在が分からなくなってしまっています。このことは大いなるバビロンに期待する母なる白き妖蛆を長い間イライラさせる原因ともなりました。
ただし大いなるバビロンはまだ未完成の存在です。実際にメギドラルとヴァイガルドが融合して「どうなる」のかは、母なる白き妖蛆を含めた劇中の誰も正しく知っているわけではありません。

今回の解説はここまで！次回は「母なる白き妖蛆」について解説予定です。お楽しみに♪