解説には、メインストーリーやサイドストーリー(キャラストーリー)、イベント等のネタバレが含まれる場合があります。ご注意ください。
- 目次
- 1. メギドラルの作戦について
- 1-1. ハルマゲドン計画
- 1-1-1. ハルマゲドン計画とは何か
- 1-1-2. ハルマゲドン計画で重視されたことについて
- 1-1-3. 軍団主導で立案・実行されたハルマゲドン作戦について
- 1-1-4. 実行された作戦の成否についてメギドラル側ではどう捉えられていたか
- 1-1-5. ハルマゲドン計画とサタンの関係について
- 1-1-6. ハルマゲドン計画と母なる白き妖蛆、プルトンの関係について
- 1-2. マモンの第三計画「エクソダス」
- 1-2-1. 第三の計画とは何か
- 1-2-2. 魂の炉とは何か
- 1-2-3. 追放メギドと魂の炉の関係
- 1-2-4. マモンが一人でやり遂げようとしたのはなぜ?
- 1-2-5. 第三計画VSフライナイツ
- 1-2-6. 「彼の世界」に対するマモンの思い
- 1-3. バビロン計画
- 1-3-1. バビロン計画とは何か
- 1-3-2. メインクエスト6章で展開された作戦について
- 1-3-3. バビロン計画が主流にならなかった背景
- 1-3-4. 白き妖蛆がバビロン計画を推進しようとした理由は何か
- 1-3-5. アンチャーターとは
- 1-3-6. 起動したアンチャーターに違いがある理由は?
- 1-3-7. アンチャーターの「器」とは
- 1-3-8. アンチャーターの破壊とその後の動き
- 1-4. 母なる白き妖蛆
- 1-4-1. 蛆にとって「生命や個」はどのような位置付けか
- 1-4-2. 蛆はベルゼブフやソロモン王に好意を持っているのか?
- 1-4-3. 協力者や手先となる存在との関係はどういうものか?
- 1-4-4. 実体を得たことで何が起きたのか
- 1-4-5. 母なる白き妖蛆を説得して止めることはできないのか?
1. メギドラルの作戦について
1-1. ハルマゲドン計画
■1-1-1. ハルマゲドン計画とは何か
「ハルマゲドン計画」というのは、メギドラル社会では異世界侵略作戦全般を指します。ソロモン王たちヴァイガルド側の者たちも同じ認識です。
その他、細かい意味でいえば、ハルマゲドン計画の中で、特にサタンの提唱した「古代において異世界で起こったハルマとの戦争の続きをする」という目的に沿った作戦を分類する際にもハルマゲドン計画という言い方をします。
少しややこしいのですが、もともと大いなるバビロンを完成させるという計画が先にあり、それ一本が社会の方針でした。ここに、かつての戦争時に残されたリソースを利用する「赤い月計画」の原型がサタンから提案され、それがバビロン計画よりも熱狂的にメギドたちに受け入れられたという経緯があります。そのとき、最終戦争の続きということでこれが「ハルマゲドン計画」とされ、バビロン計画と合わせてマグナ・レギオ体制の基本方針となります。
そしてメギドたちにより多く支持されたのはハルマゲドンだったこと、そもそも計画そのものが形作られたのが数百年という期間だったことから、メギドラル社会全般の持つ方針、異世界侵略作戦全般のこともいつしか「ハルマゲドン計画」と呼ばれるようになったのです。
純粋な意味でのハルマゲドン計画の目的は先のように戦争そのもので、「古代戦争の続きをして、ハルマに勝利する」というものが共有されています。そしてこの目的を、手段(作戦)を選ばず実行しようとする戦争脳のメギドたちのことを、いつしかハルマゲドン派、あるいはサタン派と呼ぶようになりました。
ハルマゲドンには無数の作戦がありますが、成功して得られる戦果は微妙に違っており、それらは立案したメギドや実行する軍団による私的な目的が加味されています。場合によってはフォトンの回収のほうが主目的であったり、ハルマ側の戦意を引き出すために意味もなくヴィータを虐殺して回るようなものもあります。
しかし認可されたハルマゲドン派の作戦のすべては、その成功の向こうに必ず「ハルマとの戦争再開」が期待されています。
その他、細かい意味でいえば、ハルマゲドン計画の中で、特にサタンの提唱した「古代において異世界で起こったハルマとの戦争の続きをする」という目的に沿った作戦を分類する際にもハルマゲドン計画という言い方をします。
少しややこしいのですが、もともと大いなるバビロンを完成させるという計画が先にあり、それ一本が社会の方針でした。ここに、かつての戦争時に残されたリソースを利用する「赤い月計画」の原型がサタンから提案され、それがバビロン計画よりも熱狂的にメギドたちに受け入れられたという経緯があります。そのとき、最終戦争の続きということでこれが「ハルマゲドン計画」とされ、バビロン計画と合わせてマグナ・レギオ体制の基本方針となります。
そしてメギドたちにより多く支持されたのはハルマゲドンだったこと、そもそも計画そのものが形作られたのが数百年という期間だったことから、メギドラル社会全般の持つ方針、異世界侵略作戦全般のこともいつしか「ハルマゲドン計画」と呼ばれるようになったのです。
純粋な意味でのハルマゲドン計画の目的は先のように戦争そのもので、「古代戦争の続きをして、ハルマに勝利する」というものが共有されています。そしてこの目的を、手段(作戦)を選ばず実行しようとする戦争脳のメギドたちのことを、いつしかハルマゲドン派、あるいはサタン派と呼ぶようになりました。
ハルマゲドンには無数の作戦がありますが、成功して得られる戦果は微妙に違っており、それらは立案したメギドや実行する軍団による私的な目的が加味されています。場合によってはフォトンの回収のほうが主目的であったり、ハルマ側の戦意を引き出すために意味もなくヴィータを虐殺して回るようなものもあります。
しかし認可されたハルマゲドン派の作戦のすべては、その成功の向こうに必ず「ハルマとの戦争再開」が期待されています。
■1-1-2. ハルマゲドン計画で重視されたことについて
ハルマゲドン計画は目的がわかりやすい反面、実行については無限ともいえる方法が考えられます。
その中で異世界侵略作戦の責任者プルトンが強く求めたものは、現状維持(つまり休戦)の方針が極めて強いと思われるハルマニアといかに最終戦争まで持ち込むかということと、メギドの活動を大幅に制限している護界憲章をいかに無効化するかの二点です。
プルトンによって、この二点を叶える可能性の高いと思われる作戦が選ばれて、準備段階まで進んだり実行に移されたりしています。
劇中で特にこの二点について大掛かりに仕掛けられたのが、王都襲撃作戦(護界憲章そのものを特定して破壊する計画:メインクエスト2章)、赤い月作戦(ハルマの注意をヴァイガルドに向けつつ、異世界ハルマニアを直接攻撃する計画:メインクエスト3章)でした。
現メギドラル社会にとって、ハルマニアという存在がヴィータを攻撃したりフォトンを奪ったりしただけで介入するかどうかはわからないことです。そのため、規模にかかわらずハルマゲドンの作戦では、いかにヴィータ側に被害をもたらすか、フォトンを奪おうとしていることをハルマニアに印象付けられるかに重点が置かれていました。メインクエスト1章のゲートにまつわる侵略も、このような方針に基づいてあえて被害を大きくする形で実行されています。
護界憲章の無効化については、メギドの戦闘能力に直接影響するものなので、小規模の作戦を含めて物語以前から細々と実験されています。(ウェパルのキャラクターストーリーなど)
その中で異世界侵略作戦の責任者プルトンが強く求めたものは、現状維持(つまり休戦)の方針が極めて強いと思われるハルマニアといかに最終戦争まで持ち込むかということと、メギドの活動を大幅に制限している護界憲章をいかに無効化するかの二点です。
プルトンによって、この二点を叶える可能性の高いと思われる作戦が選ばれて、準備段階まで進んだり実行に移されたりしています。
劇中で特にこの二点について大掛かりに仕掛けられたのが、王都襲撃作戦(護界憲章そのものを特定して破壊する計画:メインクエスト2章)、赤い月作戦(ハルマの注意をヴァイガルドに向けつつ、異世界ハルマニアを直接攻撃する計画:メインクエスト3章)でした。
現メギドラル社会にとって、ハルマニアという存在がヴィータを攻撃したりフォトンを奪ったりしただけで介入するかどうかはわからないことです。そのため、規模にかかわらずハルマゲドンの作戦では、いかにヴィータ側に被害をもたらすか、フォトンを奪おうとしていることをハルマニアに印象付けられるかに重点が置かれていました。メインクエスト1章のゲートにまつわる侵略も、このような方針に基づいてあえて被害を大きくする形で実行されています。
護界憲章の無効化については、メギドの戦闘能力に直接影響するものなので、小規模の作戦を含めて物語以前から細々と実験されています。(ウェパルのキャラクターストーリーなど)
■1-1-3. 軍団主導で立案・実行されたハルマゲドン作戦について
ハルマゲドン計画には無数の作戦が用意されていますが、ほとんどは軍団単位で立案された小~中規模な作戦です。大抵の場合これらは立案した軍団がそのまま実行も担当し、大きな目的(最終戦争)への糧にはなるものの作戦自体は独立したものとして完結します。
初期に多く実行されたのは、リモートで幻獣を操作してフォトンを回収するものです。メギドラルという世界を救うにはあまりにも少ない量ですが、これらのフォトンは他の作戦の準備や、ヴァイガルド侵攻を実行した軍団への報酬として割り当てられる前提で集められていました。ハルマゲドン計画はメギドたちの賛同が多かったため主流になったのですが、しかしそこにメギドラルのフォトンを片っ端からつぎ込んでしまっては滅亡の危機を加速させかねないことについて指摘する者も多かったのです。こうした作戦は比較的スムーズに実行が認められる傾向があったため、手っ取り早く戦果を挙げたいメギドや軍団などが次々と立案し実行に移しました。他にもリモートで展開できる範囲で幻獣にヴィータを襲わせて、フォトンを奪うだけではなくヴァイガルドが襲われているという印象を残して、最終戦争への機運を高めるための作戦も実行されました。物語序盤の、ヴィータたちの不安や恐怖はこうした作戦が功を奏した結果です。
より攻撃的な、街に住むヴィータの中身をすっかり幻獣と入れ替えてしまうようなものや、夢見の者を利用してヴィータたちをハルマに反逆させようとする作戦もありましたが、本命の計画と時期が被ってしまうという理由で却下されたり準備されたまま凍結されています。
本格的なハルマゲドン計画の実行は物語の始まりとほぼ同時に進行しており、劇中で描かれているような大掛かりな作戦こそハルマゲドン計画の本命でした。これらの作戦(王都襲撃、赤い月、メインクエスト6章の海を落とす作戦など)は、単独の軍団による立案などではなく、メギドラル社会全体で徴用できる要素からプルトンが大筋を組み立て、いくつかの軍団や研究機関に細部を割り当てて立案、実行に移されたものです。
初期に多く実行されたのは、リモートで幻獣を操作してフォトンを回収するものです。メギドラルという世界を救うにはあまりにも少ない量ですが、これらのフォトンは他の作戦の準備や、ヴァイガルド侵攻を実行した軍団への報酬として割り当てられる前提で集められていました。ハルマゲドン計画はメギドたちの賛同が多かったため主流になったのですが、しかしそこにメギドラルのフォトンを片っ端からつぎ込んでしまっては滅亡の危機を加速させかねないことについて指摘する者も多かったのです。こうした作戦は比較的スムーズに実行が認められる傾向があったため、手っ取り早く戦果を挙げたいメギドや軍団などが次々と立案し実行に移しました。他にもリモートで展開できる範囲で幻獣にヴィータを襲わせて、フォトンを奪うだけではなくヴァイガルドが襲われているという印象を残して、最終戦争への機運を高めるための作戦も実行されました。物語序盤の、ヴィータたちの不安や恐怖はこうした作戦が功を奏した結果です。
より攻撃的な、街に住むヴィータの中身をすっかり幻獣と入れ替えてしまうようなものや、夢見の者を利用してヴィータたちをハルマに反逆させようとする作戦もありましたが、本命の計画と時期が被ってしまうという理由で却下されたり準備されたまま凍結されています。
本格的なハルマゲドン計画の実行は物語の始まりとほぼ同時に進行しており、劇中で描かれているような大掛かりな作戦こそハルマゲドン計画の本命でした。これらの作戦(王都襲撃、赤い月、メインクエスト6章の海を落とす作戦など)は、単独の軍団による立案などではなく、メギドラル社会全体で徴用できる要素からプルトンが大筋を組み立て、いくつかの軍団や研究機関に細部を割り当てて立案、実行に移されたものです。
今回の解説はここまで!次回も引き続き、ハルマゲドン計画について解説予定です。お楽しみに♪
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