夏の終わりを涼しい風が知らせてくれる、そんな日の話だ。俺はブネと今後の相談をしようと彼を探していたのだが……「あ、カマエル!ブネを見なかったか?」「メギド野郎…?」なぜ彼がここにいるのか、疑問が浮かびはしたがちょうど良かった。彼ならいつも仲良く喧嘩している相手のことを理解しているかもしれない。実際、何だかんだ分かりあっていたようだったし。「ちょっと相談事があってさ、ブネを探してるんだけど……心当たりはないか?」「……メギド野郎ぉ……」カマエルは顔を顰めた。だがすぐに少し考える素振りをして、ちらとこちらに目をやった。「メギド野郎メ………」どうやらビンゴのようだ。小さなため息をつき、カマエルは地面を指さした。地下?……そうか!わかったぞ!「ブネは今、メギドラルに帰省してるのか!」「どやろう……」ん?少し歯切れが悪い…ということは、あまり自信がないのかもな。そりゃそうか、メギドとハルマって、種族的に仲が悪いものだし、全部分かるわけじゃないもんな……「ありがとう、とりあえずメギドラルまで行ってみるよ!見つからなかったら虱潰しになっちゃうけどな、ははは!」「やめろ……」「心配してくれてるのか?」「どうやろう」カマエルはニヒルな笑みを浮かべると、俺に背を向けて去っていく。あいつもなんだかんだで、気のいい奴ではあるんだよなぁ……
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夏の終わりを涼しい風が知らせてくれる、そんな日の話だ。
俺はブネと今後の相談をしようと彼を探していたのだが……
「あ、カマエル!ブネを見なかったか?」
「メギド野郎…?」
なぜ彼がここにいるのか、疑問が浮かびはしたがちょうど良かった。彼ならいつも仲良く喧嘩している相手のことを理解しているかもしれない。実際、何だかんだ分かりあっていたようだったし。
「ちょっと相談事があってさ、ブネを探してるんだけど……心当たりはないか?」
「……メギド野郎ぉ……」
カマエルは顔を顰めた。だがすぐに少し考える素振りをして、ちらとこちらに目をやった。
「メギド野郎メ………」
どうやらビンゴのようだ。小さなため息をつき、カマエルは地面を指さした。
地下?……そうか!わかったぞ!
「ブネは今、メギドラルに帰省してるのか!」
「どやろう……」
ん?少し歯切れが悪い…ということは、あまり自信がないのかもな。そりゃそうか、メギドとハルマって、種族的に仲が悪いものだし、全部分かるわけじゃないもんな……
「ありがとう、とりあえずメギドラルまで行ってみるよ!見つからなかったら虱潰しになっちゃうけどな、ははは!」
「やめろ……」
「心配してくれてるのか?」
「どうやろう」
カマエルはニヒルな笑みを浮かべると、俺に背を向けて去っていく。あいつもなんだかんだで、気のいい奴ではあるんだよなぁ……