【4周年】サウンドだより第1弾『この言葉、君に届け』
メディア・ビジョン作曲家の寄崎諒さんと寄崎知紘さんが、イベント『この言葉、君に届け』で公開された楽曲を解説!
2022/01/25 18:00
『この歌響け』
こんにちは、メディア・ビジョンの作曲家の寄崎諒です。『この歌響け』では作詞作曲編曲を担当しました。
ロキとプロメテウスは歌に合わせてモーションとエフェクトを作ることになっていたので、二人の新曲の制作にはいつもよりだいぶ早く取り掛かりました。シナリオのプロットが出来た段階から作曲を開始しています。
ロキとの出会いを経て成長したプロメテウスが歌う『この歌響け』は、正統派のアイドル曲を目指しました。ロキの歌は彼自身を表現する内容にしようと思っていたので、プロメテウスの歌はイベントシナリオでの出来事や、ロキとの関係性に焦点を当てることにしました。
歌詞は”祈り”という言葉がキーワードになっていて、前半の内容を後半で言及することで意味を複雑にしています。シナリオ中でもフルーレティが”祈り”について複数の意味づけをしています。その中のひとつに、「それぞれの違いがあってもどこかでみんなと繋がっていると信じる。小説を書いたり歌を歌ったりするのはその祈りでもある」というのがあり、表現を通じて生きることを決意したメギドとしての言葉に重みを感じました。また、物語の最後で犠牲となった二人に届かなかった言葉はタイトル「この言葉、君に届け」にかかり、これも“祈り“のひとつだったのかなと思いました。
当初、ロキとプロメテウスのデュエット部分には様々なアイデアがありました。たとえば、『キミに届くように』の旋律と『Loki Rock you』の旋律を組み合わせたり、お互いの曲を交換してロキが『この歌響け』を、プロメテウスが『Loki Rock you』を歌う箇所を取り入れるなどです。結果的にそれらは複雑すぎてまとまらなかったので、感情が湧き上がる合唱的な掛け合いに落ち着きました。
プロメテウス(カウンター)のサブシナリオでは、ライバルに対する“憧れ“についてもより深く表現されていて、素晴らしい物語となっています。「ライバルで友達」という複雑な感情が爽やかに描かれていて読後感がよいです。プロメテウス(カウンター)を召喚した方は是非読んでみて頂きたいです。
今回の曲でプロメテウスの持ち歌は4曲になりました。ヴァイガルドに来たばかりの頃は辺境の村から活動をスタートしていたプロメテウスも、『キミに届くように』が様々な登場人物に引用され、ヴァイガルド中に知られる曲となり、名実ともに伝説的な歌手になったのではないかと思いました。
ロキとプロメテウスは歌に合わせてモーションとエフェクトを作ることになっていたので、二人の新曲の制作にはいつもよりだいぶ早く取り掛かりました。シナリオのプロットが出来た段階から作曲を開始しています。
ロキとの出会いを経て成長したプロメテウスが歌う『この歌響け』は、正統派のアイドル曲を目指しました。ロキの歌は彼自身を表現する内容にしようと思っていたので、プロメテウスの歌はイベントシナリオでの出来事や、ロキとの関係性に焦点を当てることにしました。
歌詞は”祈り”という言葉がキーワードになっていて、前半の内容を後半で言及することで意味を複雑にしています。シナリオ中でもフルーレティが”祈り”について複数の意味づけをしています。その中のひとつに、「それぞれの違いがあってもどこかでみんなと繋がっていると信じる。小説を書いたり歌を歌ったりするのはその祈りでもある」というのがあり、表現を通じて生きることを決意したメギドとしての言葉に重みを感じました。また、物語の最後で犠牲となった二人に届かなかった言葉はタイトル「この言葉、君に届け」にかかり、これも“祈り“のひとつだったのかなと思いました。
当初、ロキとプロメテウスのデュエット部分には様々なアイデアがありました。たとえば、『キミに届くように』の旋律と『Loki Rock you』の旋律を組み合わせたり、お互いの曲を交換してロキが『この歌響け』を、プロメテウスが『Loki Rock you』を歌う箇所を取り入れるなどです。結果的にそれらは複雑すぎてまとまらなかったので、感情が湧き上がる合唱的な掛け合いに落ち着きました。
プロメテウス(カウンター)のサブシナリオでは、ライバルに対する“憧れ“についてもより深く表現されていて、素晴らしい物語となっています。「ライバルで友達」という複雑な感情が爽やかに描かれていて読後感がよいです。プロメテウス(カウンター)を召喚した方は是非読んでみて頂きたいです。
今回の曲でプロメテウスの持ち歌は4曲になりました。ヴァイガルドに来たばかりの頃は辺境の村から活動をスタートしていたプロメテウスも、『キミに届くように』が様々な登場人物に引用され、ヴァイガルド中に知られる曲となり、名実ともに伝説的な歌手になったのではないかと思いました。
『Loki Rock you』
ロキの「ライブ」、たくさん見てくれていますか?
こんにちは、作曲家の寄崎知紘です。『Loki Rock you』では作詞作曲編曲を主に担当しました。
ロキは新キャラクターということで、声優さんも決定しておらず、キャラクターの概要やボイス台本、イベントシナリオのプロットがあるのみという段階から制作がスタートしました。ロキが歌う音楽はハードロックなイメージ、イベントの内容は音楽会でミュージカルが行われるなどの概要はありましたが、まだロキ像や楽曲の雰囲気も具体的なイメージは固まっていない状態で、一体どういうキャラクターなのだろうか、どんな歌を歌ったら魅力的になるだろうか、と考えていきました。
はじめにサビになる部分を2、3アイデア考えましたが、寄崎諒と話し合ったところ、どれも印象が薄くイマイチということで、なにか印象に残るような言葉やメロディーはないかと考え直しになりました。
いいか悪いかわからなくても、とにかくアイデアを並べてみようと思い、「ロキのロックの曲、ロキのロック曲、うーん……」、と考えているうちに、「Loki Rock you」のフレーズが浮かんできたので、間奏に少し出てくるような控えめな形で入れました。最終的な楽曲でいうと0:04〜の部分です。私としてはこのフレーズをそこまで推していくつもりはなかったのですが、諒に聞かせたところ、「Loki Rock youの部分が良いから、サビもLoki Rock youにしよう」となり、全編にわたってLoki Rock youが繰り返される構成になりました。
この曲にはプロメテウスの『キミに届くように』に対するロキのアンサーが含まれています。「届いたぜ」のフレーズを『キミに届くように』のメロディーで歌うところが、私の大きなこだわりポイントです。『キミに届くように』で歌に目覚めたロキが、同じメロディーでプロメテウスにアンサーする、というのを『Loki Rock you』というだいぶ雰囲気の違う曲にさりげなく入れ込めたのではないかと思っています。
「Lies and the Truth」のくだりは、嘘(セリフ)と本音(歌)を表現しようと入れたのですが、どういう言い回しにするかが難しかった部分です。本音である歌の部分は、当初はもっと遠回しでポエムな言い回しを考えていたのですが、それでは想いを伝えにくく、内面は素直そうなロキのキャラクターを表現しにくかったため、振り切ってストレートな言い回しにしたことで落ち着きました。ロキ応援団の前でこの歌を歌っているイメージもあったので、ライブ中に、応援をありがとう、とか素直に言いそうだなという発想で考えていきました。マネージャーに対してもいろいろと面倒見てもらって感謝しているだろうな、などと思って入れていったので、後半は感謝が多めの歌詞です。
この曲は『この歌響け』と並行で制作されていました。プロメテウスとロキがデュエットするアイデアは最初からあったものの、そのアイデアをどう落とし込むか、模索しながら諒と協力して制作していきました。最終的には同じ歌をそれぞれの楽曲に合ったアレンジで登場させるということになり、ロキが憧れのプロメテウスと一緒に歌う、というなんともドラマチックな展開になったのはとても嬉しかったです。
仮歌の段階から音楽に合わせてモーションを制作していただいて、「Loki Rock you〜!!」と、とてもかっこよく歌っている姿を見たときは感動ものでした。シナリオ中にも歌詞が登場したり、ゲーム内での使われ方も含めてお気に入りの一曲です。
ロキというキャラクターを、歌も含めて楽しんでいただけたら幸いです。
こんにちは、作曲家の寄崎知紘です。『Loki Rock you』では作詞作曲編曲を主に担当しました。
ロキは新キャラクターということで、声優さんも決定しておらず、キャラクターの概要やボイス台本、イベントシナリオのプロットがあるのみという段階から制作がスタートしました。ロキが歌う音楽はハードロックなイメージ、イベントの内容は音楽会でミュージカルが行われるなどの概要はありましたが、まだロキ像や楽曲の雰囲気も具体的なイメージは固まっていない状態で、一体どういうキャラクターなのだろうか、どんな歌を歌ったら魅力的になるだろうか、と考えていきました。
はじめにサビになる部分を2、3アイデア考えましたが、寄崎諒と話し合ったところ、どれも印象が薄くイマイチということで、なにか印象に残るような言葉やメロディーはないかと考え直しになりました。
いいか悪いかわからなくても、とにかくアイデアを並べてみようと思い、「ロキのロックの曲、ロキのロック曲、うーん……」、と考えているうちに、「Loki Rock you」のフレーズが浮かんできたので、間奏に少し出てくるような控えめな形で入れました。最終的な楽曲でいうと0:04〜の部分です。私としてはこのフレーズをそこまで推していくつもりはなかったのですが、諒に聞かせたところ、「Loki Rock youの部分が良いから、サビもLoki Rock youにしよう」となり、全編にわたってLoki Rock youが繰り返される構成になりました。
この曲にはプロメテウスの『キミに届くように』に対するロキのアンサーが含まれています。「届いたぜ」のフレーズを『キミに届くように』のメロディーで歌うところが、私の大きなこだわりポイントです。『キミに届くように』で歌に目覚めたロキが、同じメロディーでプロメテウスにアンサーする、というのを『Loki Rock you』というだいぶ雰囲気の違う曲にさりげなく入れ込めたのではないかと思っています。
「Lies and the Truth」のくだりは、嘘(セリフ)と本音(歌)を表現しようと入れたのですが、どういう言い回しにするかが難しかった部分です。本音である歌の部分は、当初はもっと遠回しでポエムな言い回しを考えていたのですが、それでは想いを伝えにくく、内面は素直そうなロキのキャラクターを表現しにくかったため、振り切ってストレートな言い回しにしたことで落ち着きました。ロキ応援団の前でこの歌を歌っているイメージもあったので、ライブ中に、応援をありがとう、とか素直に言いそうだなという発想で考えていきました。マネージャーに対してもいろいろと面倒見てもらって感謝しているだろうな、などと思って入れていったので、後半は感謝が多めの歌詞です。
この曲は『この歌響け』と並行で制作されていました。プロメテウスとロキがデュエットするアイデアは最初からあったものの、そのアイデアをどう落とし込むか、模索しながら諒と協力して制作していきました。最終的には同じ歌をそれぞれの楽曲に合ったアレンジで登場させるということになり、ロキが憧れのプロメテウスと一緒に歌う、というなんともドラマチックな展開になったのはとても嬉しかったです。
仮歌の段階から音楽に合わせてモーションを制作していただいて、「Loki Rock you〜!!」と、とてもかっこよく歌っている姿を見たときは感動ものでした。シナリオ中にも歌詞が登場したり、ゲーム内での使われ方も含めてお気に入りの一曲です。
ロキというキャラクターを、歌も含めて楽しんでいただけたら幸いです。
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