メギドとは?ついに完結を迎える物語。読み解くための解説をお届けします。ストーリーやキャラクターのネタバレを含みますのでご注意ください。
【7周年】公式ライター設定解説「メギドの魂と発生に関する一般的な知識について」はこちら- 目次
- メギドの発生に関する真実を読み解く
- 「一般のメギドに知られていないメギドの発生の真実」について教えて
- 実体のないエネルギーであるフォトンから実体を作り上げる能力とは?
- 一般的なメギドが幻獣を下位の存在と認識していることは正しい?
メギドの発生に関する真実を読み解く
「一般のメギドに知られていないメギドの発生の真実」について教えて
一般的に知られていない、メギドの発生について説明します。
すべてのメギドは、幻獣を倒すべき敵だと思っています。そして多くの一般的なメギドは、魂が持つそのような使命感から単純な因果関係としてメギドが発生したと理解してしまっています。つまり、幻獣が侵略してメギドラルが危機に陥っている。だからメギドが発生し、幻獣を倒している、と。それ自体は間違いではないのですが、このわかりやすい図式はメギド発生の真実からメギドたちを遠ざける原因にもなっています。
実は、メギドの魂はあてもなくメギドラルの万物に宿るわけではありません。実際にはメギドラルの万物に宿って発生しているのは幻獣のほうなのです。別で説明したように、メギドの魂には自力で発生する力はありません。「万物から身体を作り出して発生する」のは幻獣であり、母なる白き妖蛆がメギドラルという世界を探索するために与えた、「実体のない感覚的エネルギーが現地調達できる素材から実体を作り上げる能力」のおかげなのです。メギドの魂は自身が発生するために、文字通りこの能力に乗っかっています。
幻獣がメギドラルで身体を作り発生するという瞬間に、幻獣の魂(のようなエネルギー)を狙ってぶつかり、そこに融合、あるいは取って代わります。そして乗っ取った幻獣の身体をベースに、自身の魂が持つイメージに合わせて最適化されたものがメギドとなるのです。だからメギドはそもそも幻獣がいないと発生しません。メギドの発生は環境システム的なものでもあるので、メギドが本能的に持つ「すべての幻獣を殺して二度と発生させないようにする」というものを実践してしまうと、メギドという生命体自体が滅んでしまうわけです。
メギド発生の真実を知る一部のメギドたちは、自分たちの存在意義がそのまま自分たちの滅亡に直結するという事実を、あまり開示したがりません。そのことを知った一般的なメギドたちが、本来のメギドの目的を意図的に放棄してしまうことを恐れたからです。しかしハルマゲドンが開始されて以来、様々な研究実験や作戦から情報が共有されていき、今では多くのメギドたちが「倒すべき幻獣がいなくなったら、メギドも用済みになっていなくなるしかない」程度の理解をしてしまっています。そして自分たちにはあとがないという漠然とした絶望感が、ハルマとの最終戦争という誉ある大戦争への憧れを強くしているのです。
すべてのメギドは、幻獣を倒すべき敵だと思っています。そして多くの一般的なメギドは、魂が持つそのような使命感から単純な因果関係としてメギドが発生したと理解してしまっています。つまり、幻獣が侵略してメギドラルが危機に陥っている。だからメギドが発生し、幻獣を倒している、と。それ自体は間違いではないのですが、このわかりやすい図式はメギド発生の真実からメギドたちを遠ざける原因にもなっています。
実は、メギドの魂はあてもなくメギドラルの万物に宿るわけではありません。実際にはメギドラルの万物に宿って発生しているのは幻獣のほうなのです。別で説明したように、メギドの魂には自力で発生する力はありません。「万物から身体を作り出して発生する」のは幻獣であり、母なる白き妖蛆がメギドラルという世界を探索するために与えた、「実体のない感覚的エネルギーが現地調達できる素材から実体を作り上げる能力」のおかげなのです。メギドの魂は自身が発生するために、文字通りこの能力に乗っかっています。
幻獣がメギドラルで身体を作り発生するという瞬間に、幻獣の魂(のようなエネルギー)を狙ってぶつかり、そこに融合、あるいは取って代わります。そして乗っ取った幻獣の身体をベースに、自身の魂が持つイメージに合わせて最適化されたものがメギドとなるのです。だからメギドはそもそも幻獣がいないと発生しません。メギドの発生は環境システム的なものでもあるので、メギドが本能的に持つ「すべての幻獣を殺して二度と発生させないようにする」というものを実践してしまうと、メギドという生命体自体が滅んでしまうわけです。
メギド発生の真実を知る一部のメギドたちは、自分たちの存在意義がそのまま自分たちの滅亡に直結するという事実を、あまり開示したがりません。そのことを知った一般的なメギドたちが、本来のメギドの目的を意図的に放棄してしまうことを恐れたからです。しかしハルマゲドンが開始されて以来、様々な研究実験や作戦から情報が共有されていき、今では多くのメギドたちが「倒すべき幻獣がいなくなったら、メギドも用済みになっていなくなるしかない」程度の理解をしてしまっています。そして自分たちにはあとがないという漠然とした絶望感が、ハルマとの最終戦争という誉ある大戦争への憧れを強くしているのです。
実体のないエネルギーであるフォトンから実体を作り上げる能力とは?
実体のない感覚的エネルギーがその場で調達できる素材から実体を作り上げる、それはどのような能力なのか。
少しわかりにくいかもしれませんので、現実の世界に置き換えて、あまり現実的ではない事象の説明をします。 仮にあなたが、会社に居ながらにして自宅に積んであるプラモデルを組み立てられるほどの超能力(念動力)を持っていたとしましょう。
たまにはどこかへ遊びにいきたいな、と思っても、会社は忙しいのでなかなか旅行には行けません。そこであなたは、自分の超能力を使って、どこか遠い外国で映像送信機能を持ったドローンを作成することにしました。材料はあちらの現地に転がっているガラクタなどです。それらを念動力で組み立てて、なんとかドローンを作り上げました。そのドローンは浮かび上がり、外国の映像をリアルタイムであなたに送ってきてくれます。あなたはドローンを遠隔操作することで、会社に居ながらにして外国を旅行することができるのです!(この場合あなたは肝心の仕事をしていないようですが…)
これが、母なる白き妖蛆が幻獣を使ってやってることの大雑把なたとえです。「実体のない感覚的エネルギーが現地調達できる素材から実体を作り上げる能力」は、母なる白き妖蛆の超能力(創造力)の一種です。ただしたとえとは違って、蛆は能力そのものを一回限り使える程度、幻獣に分け与えてしまっているので、どういった幻獣が作られるか蛆の方ではあまり関与していません(劇中では特別に関与する場合もあります)。幻獣がどういった幻獣になるかは、ある意味素材任せです。素材が獣なら、獣のような幻獣になります。幻獣自身、この段階ではまだ自我さえあるわけではないので、適当になにかまだ見たことないっぽいものを見つけた、程度の感覚で素材に融合します。
さて、たとえの続きとして、遠い外国で大空へ飛び上がったドローンは、しかし次の瞬間何者かにハッキングを受けてコントロールを失ってしまいます。そしてドローンは予期せぬ自我を持ってあなたに逆らうようになります。「この大空は俺のものだ!」そう言って勝手に飛び去り、映像も途切れてしまいます。あなたはせっかく現地で作ったドローンを正体不明の何者かに奪われてしまったのです。しかもそのドローンは、他にもあなたが作って飛ばしていたドローンをおもむろに撃墜してしまいます。いつの間にか武装までしていたのです。なんと恐ろしいことでしょう!
もうお分かりだと思いますが、このドローンをハッキングした何者かというのが、母なる白き妖蛆の認識する「彼の世界」です。そして自我を持ったドローンがメギドというわけです。
少しわかりにくいかもしれませんので、現実の世界に置き換えて、あまり現実的ではない事象の説明をします。 仮にあなたが、会社に居ながらにして自宅に積んであるプラモデルを組み立てられるほどの超能力(念動力)を持っていたとしましょう。
たまにはどこかへ遊びにいきたいな、と思っても、会社は忙しいのでなかなか旅行には行けません。そこであなたは、自分の超能力を使って、どこか遠い外国で映像送信機能を持ったドローンを作成することにしました。材料はあちらの現地に転がっているガラクタなどです。それらを念動力で組み立てて、なんとかドローンを作り上げました。そのドローンは浮かび上がり、外国の映像をリアルタイムであなたに送ってきてくれます。あなたはドローンを遠隔操作することで、会社に居ながらにして外国を旅行することができるのです!(この場合あなたは肝心の仕事をしていないようですが…)
これが、母なる白き妖蛆が幻獣を使ってやってることの大雑把なたとえです。「実体のない感覚的エネルギーが現地調達できる素材から実体を作り上げる能力」は、母なる白き妖蛆の超能力(創造力)の一種です。ただしたとえとは違って、蛆は能力そのものを一回限り使える程度、幻獣に分け与えてしまっているので、どういった幻獣が作られるか蛆の方ではあまり関与していません(劇中では特別に関与する場合もあります)。幻獣がどういった幻獣になるかは、ある意味素材任せです。素材が獣なら、獣のような幻獣になります。幻獣自身、この段階ではまだ自我さえあるわけではないので、適当になにかまだ見たことないっぽいものを見つけた、程度の感覚で素材に融合します。
さて、たとえの続きとして、遠い外国で大空へ飛び上がったドローンは、しかし次の瞬間何者かにハッキングを受けてコントロールを失ってしまいます。そしてドローンは予期せぬ自我を持ってあなたに逆らうようになります。「この大空は俺のものだ!」そう言って勝手に飛び去り、映像も途切れてしまいます。あなたはせっかく現地で作ったドローンを正体不明の何者かに奪われてしまったのです。しかもそのドローンは、他にもあなたが作って飛ばしていたドローンをおもむろに撃墜してしまいます。いつの間にか武装までしていたのです。なんと恐ろしいことでしょう!
もうお分かりだと思いますが、このドローンをハッキングした何者かというのが、母なる白き妖蛆の認識する「彼の世界」です。そして自我を持ったドローンがメギドというわけです。
一般的なメギドが幻獣を下位の存在と認識していることは正しい?
知られていない真実として、メギドたちは幻獣よりメギドのほうが上である、圧倒的に強いと思い込んでいますが、実はそこまで明確な上下はありません。この世界にはメギドよりも強い幻獣だって山ほどいます。
そもそもメギドの魂が宿りやすいのは強くて世界が脅威に感じるような存在であるので、メギドが乗っ取るような幻獣は、単に最初から幻獣の中でもとても強い部類のものだというだけの話なのです。そしてメギドが憑依したことで、その強い幻獣がさらに強力な存在としてアップデートされます。「だから」メギドは強いのです。
幻獣を駆逐するためのシステムとしてメギドは発生しているので、これは当然の構造だと言えます。逆にメギドに乗っ取られていない大部分の幻獣は、ある意味で彼の世界からスルーされた存在でもあるので、そんな幻獣はメギドより弱いのが当然の構造なのです。
ただし、強い幻獣のすべてがメギドになっているわけでもありません。なんといっても蛆に送り出された幻獣は、彼の世界から零れ落ちる魂よりも圧倒的に多いわけですから、メギドが乗っ取れないまま発生してしまった強い幻獣というのもメギドラルにはたくさんうろついているのです。そしてそういう厄介な幻獣ほど、マグナ・レギオの軍団に取り込まれることもありません。
メギドラルにはまだ誰にも知られていないまま、牙をむく機会を待っている恐るべき幻獣がたくさんいるのです。
そもそもメギドの魂が宿りやすいのは強くて世界が脅威に感じるような存在であるので、メギドが乗っ取るような幻獣は、単に最初から幻獣の中でもとても強い部類のものだというだけの話なのです。そしてメギドが憑依したことで、その強い幻獣がさらに強力な存在としてアップデートされます。「だから」メギドは強いのです。
幻獣を駆逐するためのシステムとしてメギドは発生しているので、これは当然の構造だと言えます。逆にメギドに乗っ取られていない大部分の幻獣は、ある意味で彼の世界からスルーされた存在でもあるので、そんな幻獣はメギドより弱いのが当然の構造なのです。
ただし、強い幻獣のすべてがメギドになっているわけでもありません。なんといっても蛆に送り出された幻獣は、彼の世界から零れ落ちる魂よりも圧倒的に多いわけですから、メギドが乗っ取れないまま発生してしまった強い幻獣というのもメギドラルにはたくさんうろついているのです。そしてそういう厄介な幻獣ほど、マグナ・レギオの軍団に取り込まれることもありません。
メギドラルにはまだ誰にも知られていないまま、牙をむく機会を待っている恐るべき幻獣がたくさんいるのです。
次回は「『メギドの魂』について教えて」です。
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